医療事故の多くは組織的な背景をもっており、個人の注意力に依存するのみでは安全確保は困難です 。こうした観点から、 当院では 病院全体の「医療の質 」を高めるために、インシデントレポート報告システムを導入しています 。このシステムを活用し、多職種でインシデント・アクシデント事例の分析 ・評価を行い、現在の医療状況に即した医療事故防止対策を行っています 。
当院のインシデントレポート報告件数及びアクシデント件数
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
インシデント | 2,239件 | 2,526件 | 2,645件 |
うちアクシデント | 15件(13件) | 27件(47件) | 22件(31件) |
※インシデント・・・医療の全過程のうち、いずれかの過程において 発生したが 、患者に傷害を及ぼすことはなかった (医療現場においてヒヤリとしたり、ハッとしたりするような事例であることから、『ヒヤリ・ハット事例』とも呼ばれる) 、あるいは傷害が発生したが軽度であった 事例。
※アクシデント・・・医療の全過程のうち、いずれかの過程において発生した、 患者に 濃厚な処置や治療を必要とする 傷害を及ぼした事例 、あるいは永続的な障害や後遺症が残った事例。 医療側に過失のない場合を含む 。
※アクシデント件数の()書きは合併症(検査や治療に伴って、ある確率で不可避に生じる病気や症状)を含む件数