各診療科・各部門紹介

麻酔科

診療科の概要

麻酔科医のめざすところは「安全で快適に手術を受けていただくこと」にあります。手術中は、麻酔科医が患者さんと手術の進行状況をみながら、患者さんの呼吸をサポートし、輸液や薬剤投与で血圧や脈拍が安定するように努めています。外科系医師との連携のみならず、手術室スタッフとともに安全に手術を行えるように協力し、患者さんに安全で適切な術中管理を行っています。時には呼吸や血圧に大きな変化が起こることもありますが、経験を積んだ麻酔科医が細心の注意を払って患者さんの安全を守ります。また、麻酔科医は手術の麻酔ばかりでなく、術後の疼痛コントロールや重症患者の集中治療、救急医療、心肺蘇生などにも深く関わっています。

診療科の特徴

2019年度実績で全手術件数が6272件、麻酔科管理症例が3718件(全麻+硬麻を含む全麻症例3230件、脊髄クモ膜下麻酔など488件)となっています。当院は麻酔科管理症例に占める全身麻酔の比率が高く、全身麻酔に併用する超音波エコーガイド下神経ブロックは県内でも屈指の実施件数を誇っています。脊髄クモ膜下麻酔では泌尿器科のTUR-Bt、帝王切開症例が多く、整形外科の四肢手術では全身麻酔と超音波エコー下神経ブロックで多くの麻酔が行われています。耳鼻いんこう科、形成外科では小児症例も多く経験でき、開頭による脳神経外科手術も血管内治療(コイル塞栓など)と同様に定期的に行われています。当院は結核病棟を有する重症や慢性呼吸器疾患患者も多いことを特徴としており、呼吸器合併症を有する患者の手術麻酔を経験するにはふさわしい施設です。ダヴィンチ手術については、前立腺のみならず膀胱や消化器外科、呼吸器外科症例へも適応を広げており、ダヴィンチ手術の麻酔管理を習得したい方にはふさわしい手術内容となっています。心臓血管外科はありませんが循環器内科は充実しており、心疾患や循環系合併症を有する患者さんに対してもバックアップ体制は整っています。専門医までの麻酔科研修については、神戸大学と中央市民病院の研修施設となっていますが、研修を終えられた麻酔科医師で当院での研修を希望される方にも、広く門戸を開いています。出身大学や過去の研修経験に関わらず、当院での勤務・研修を望まれる方は気軽にお声かけください。

診療科トピックス

麻酔科医の周術期に果たす役割

手術患者にとって術中のみならず、術前・術中・術後を通した周術期における回復もより安全で質の高いものであることが期待されています。消化器術後では早期回復を目指した周術期管理プロトコルであるERASプロトコルが提唱されています。これは有効性が証明された各種の管理方法を取り入れることで、安全性向上、術後合併症減少、回復力強化、入院期間短縮および医療費節減を目指すものです。このプロトコルにおいて、麻酔科医は術中ばかりでなく、術前・術後を含んだ周術期管理を担う重要な一員としての役割が求められています。当院ではこのプロトコルに基づいた管理を行っています。手術中は患者さんに合わせた麻酔薬や鎮痛薬を使用し、術後の悪心・嘔吐の予防的対処や体温の管理など術後を考慮した管理を行っています。これらの術中管理に加えて、術前管理では麻酔や鎮痛方法について患者さんに十分説明し、術前の絶飲食の時間を短くしたり、術後管理では硬膜外麻酔や超音波エコー下神経ブロックなどにより鎮痛を十分行うなどの管理を実践しています。

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