各診療科・各部門紹介

歯科口腔外科

診療科の概要 

 歯科での標榜科名である一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科のうち、当科は歯科口腔外科のみを標榜しています。口腔外科疾患に対する手術治療が主体となりますので、受診される場合は地域の医科・歯科医院からの紹介状をご持参ください。地域医療機関から事前にFAXにてご予約いただくことも可能です。事前予約により診察待ち時間が短縮されますので、ぜひご活用ください。初診の受付時間は月曜日から金曜日 午前8時45分から11時までとなっています。
 紹介状を持参されない初診患者さまは、救急を要する場合(顎顔面外傷、重症歯性感染症など)以外は受付できませんのでご了承ください。

診療科の特徴

 神戸市西地域の基幹病院の歯科口腔外科として、2名の口腔外科専門医が、顎口腔腫瘍、顎顔面外傷、重症歯性感染症、顎奇形、顎関節疾患、唾液腺疾患などの手術を必要とする口腔外科疾患や、がん患者さまへの口腔機能管理、栄養サポートチームや緩和ケアチームなどの院内医療チームへの歯科医療の提供を中心に診療を行っています。むし歯や歯周病治療、義歯作成などの一般歯科処置につきましては、地域の歯科医院にての治療をお願いしています。また、歯科インプラントおよびそれに関連した治療は原則として行っておりません。

診療科トピックス

【顎変形症外来の開設】
 2021年3月より顎変形症外来(毎週水曜日午前)を開始いたしました。顎変形症に関連する初診患者さんの紹介枠としてご利用ください。初診時に一般的な顎矯正手術や入院に関してご説明いたします。
 なお、患者さんのご都合で水曜午前の受診が難しい場合は、通常の初診枠でご紹介ください。

【歯科用CTの撮影開始】
 2021年3月より歯科用CTが撮影できるようになりました。病変に応じて医科用CTと歯科用CTを使い分けています。歯科用CTについては当日撮影も可能です。

【外来小手術】
 親知らずの抜歯など、日帰り手術につきましては、初診時の即日手術は行っておりません。検査と手術内容についての説明し、同意をいただいたうえで、外来手術枠の予約を取らせていただいております。手術時は新型コロナウイルス感染症対策を徹底しております。当日の患者さまの体調によっては手術を延期する場合もございますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

【周術期口腔機能管理】
 がん患者さまへの周術期口腔機能管理につきましては定期的にオープンカンファレンスを開催し、歯科医院の先生方と緊密に連携しています。入院前および入院後はかかりつけ歯科で管理を行っていただき、入院中または外来化学療法中は院内で対応しています。昨年度は57件の周術期歯科医療連携を行いました。

【新型コロナウイルス感染対策】
 診察室内のエアロゾル浄化のためのHEPAフィルター空気清浄機の設置、歯科診察室のカーテン隔離などの感染対策に加え、配管の消毒が可能な新型の歯科診療チェアーを導入いたしました。歯牙切削時に使用する水が浄化されるため、より清潔な状態で歯科処置を行うことが可能です。

  • 令和3年度診療実績
    初診患者数:2,628人 紹介患者数:1,612人(紹介患者比率:61.3%) 入院患者数:97人
    歯科処置室での日帰り手術件数:912件
    中央手術室における手術件数:80件 全身麻酔80件 (手術の内容と件数は以下に記載)
術式 件数(令和3年度)
埋伏歯抜歯術 28
顎骨嚢胞摘出術 27
顎矯正手術(Le Fort Ⅰ型骨切術)

     (下顎骨形成術)

     (オトガイ形成術)
舌悪性腫瘍切除術
下顎骨骨折整復手術
頬粘膜悪性腫瘍切除術
抜釘術
唾石摘出術
口蓋隆起形成術
外科的消炎手術
   
合計 84

 

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