各診療科・各部門紹介

外科・消化器外科

診療科の概要

胃癌、大腸癌、胆石症などの消化器外科疾患を中心に、一般外科疾患と、腹膜炎や腸閉塞等の救急疾患を取り扱っています。乳癌に関しては乳腺外科と協力して診察しています。甲状腺疾患や下腿静脈瘤、バージャー氏病等の血管外科疾患は取り扱っていません。痔の疾患に対する手術も行っていません。癌の手術が多くを占めますが、そけいヘルニアや胆石症の手術も行っています。なお、手術症例の大部分は紹介患者さんで、神戸西地域の中核病院としての自覚をもって、地域の医療機関との機能分担を考え、その連携をさらに緊密にすべく努力しています。

診療科の特徴

国指定がん診療連携拠点病院としてがん診療に力を入れています。胃癌、大腸癌などの消化管に発生する癌に対しては、以前より日本内視鏡外科学会の技術認定医を中心に腹腔鏡下手術を積極的に取り入れており、根治性と低侵襲を兼ねそなえた手術を行っています。2018年からはロボット支援腹腔鏡下手術も開始いたしました。肝胆膵の癌の手術に対しても、根治性を損なわない安全な手術を心がけており、症例数も増加しています。現在では日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設にも指定されています。
また、胆石症や鼠径ヘルニアなどの良性疾患の手術も、地域の皆様方のニーズが高く、多く行っています。これら良性疾患の手術も、腹腔鏡下手術の割合が高くなっています。
本院のもう一つの柱が救急医療です。急性虫垂炎、腸閉塞などの救急疾患も積極的に受け入れており、年間手術のうち約3割弱が緊急手術となっています。
癌の手術を多く行っていますので、当然、術後の転移、再発が生じます。しかし、スタッフ一同、“手術させていただく限り、ターミナルケアまでお世話しよう“との意気込みを持っています。術前には事情の許す限り”がんの告知“を行って、十分なインフォームドコンセントを得て手術に臨んでいます。手術では患者さんのQOLを重視した合併症の少ない手術を心がけています。術後の抗がん剤治療もEBMに基づいて行っています。最近ではターミナルステージでも自宅療養を希望される患者さんが多く、地域の診療所や訪問看護ステーションの協力を得て、患者さんの希望に沿った治療ができるようにしています。

 

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