各診療科・各部門紹介

外科・消化器外科

診療内容

平成28年の総手術件数は835例で、その内全身麻酔症例は747例でした。主な手術症例数と主な疾患の手術成績(5年生存率等)は別掲にありますので御参考にして下さい。前述のように大部分が癌の手術です。しかし本院の救急病院としての役割もあり、緊急手術は180件と手術症例の24%を占めています。
消化器内科との連携は極めて緊密で協調的です。直接外科・消化器外科宛に紹介された患者さんでも、内視鏡的粘膜切除術や内視鏡的総胆管結石除去術等の適応があれば、外来受診時に消化器内科宛に紹介しています。外科と消化器内科は病棟が同じですので、患者さんはベッドの移動なく転科していただけます。週1回の消化器内科との合同カンファレンスでは、術前転科症例の検討と術後の症例報告等を行っていますし、同じく週1回の外科の術後症例検討会では、緊急手術を含めた全手術症例を術式を中心に検討して、さらに良い医療を提供できるように努力しています。
又、癌患者さんの中には手術では摘りきれなかったり、再発することもあります。
その時は、ガイドラインや最新の臨床試験に基づいて、化学療法(いわゆる抗がん剤治療)も行っています。
本院は19診療科のある総合病院です。外科に関しては消化器内科だけでなく、麻酔科をはじめとする各科間やコメディカルとの横の連携も緊密です。手術症例の麻酔は外来小手術以外は、ほとんどすべて麻酔科にお世話になっています。緊急手術にも快く迅速に対応してくれますので、たいへん助かっています。外科・消化器外科が思い切って手術できるのも麻酔科の協力があるからです。もちろん麻酔科だけではありません。呼吸不全や心不全、腎不全、糖尿病等を合併している患者さんの手術が安全にできるのは、術前・術後を通して各々呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病内科等のバックアップがあるからでもあります。当院の総合病院としての機能を充分に発揮して、様々の病気を持った患者さんの手術を安全に行うことが可能になっています。医療はチームワークです。患者さんを中心とした心が通じる医療を今後とも継続していきたいと思っています。
最後に、開院以来、地域の診療所や病院等の先生の御協力で、癌の紹介患者数も増加して、有難く思っています。癌の手術患者さんを最優先で入院していただけるように努力しておりますが、そのためヘルニアや胆石などの良性疾患の患者さんの手術までの待機期間が長くなっておりますことをご容赦願います。

実績一覧
主な手術症例数(2016年)
  術式 小計
(内視鏡下手術)

(内視鏡下手術)
乳腺 乳腺腫瘍摘出術
乳管腺葉区域切除
乳房温存手術(悪性腫瘍手術)
乳房切除術(悪性腫瘍手術)
センチネルリンパ節生検
8
5
48
69
79
130
食道 食道裂孔ヘルニア根治術
食道癌切除術
食道再建術
食道癌根治術(頸・胸・腹)
食道癌根治術(胸・腹)
1(1)
2(2)
2
10(10)
1
16(13)
胃全摘術
胃噴門側切除術
胃幽門側切除術
胃部分切除術
13(7)
2(1)
47(33)
5(4)
67(45)
胃潰瘍穿孔部閉鎮術
胃空腸吻合術
1
9
10
十二指腸 十二指腸潰瘍穿孔部閉鎮術
十二指腸部分切除術 
7(7)
1
8(7)
小腸 癒着剥離術
小腸切除術
小腸小腸吻合術
小腸結腸吻合術
小腸人工肛門造設術
小腸人工肛門閉鎖術
9(3)
15(3)
2
3
5
4
38(6)
虫垂 虫垂切除術 82(68) 82(68)
結腸 盲腸切除術
回盲部切除術
右半結腸切除術
横行結腸切除術
下行結腸切除術
左半結腸切除術
S状結腸切除術
1(1)
22(13)
21(13)
9(4)
3(1)
9(4)
35(20)
100(56)
人工肛門造設術
人工肛門閉鎖術
6
4(1)
10(1)
直腸 直腸高位前方切除術
直腸低位前方切除術
直腸切断術
ハルトマン手術
5(5)
13(10)
8(8)
11(2)
37(25)
肝臓 肝嚢胞切開術
肝切除術
(二区域11、区域4、亜区域7、部分22)
2(2)
44(7)
46(9)
胆道 胆嚢摘出術
腹腔鏡下胆嚢摘出術
腹腔鏡下胆嚢摘出術(単孔)
26
119(開腹移行 1)
2
147(121)
胆嚢摘出術,総胆管切開術 3 3
胆管拡張症手術 2 2
膵臓 膵頭十二指腸切除術
膵中央切除術
膵体尾部切除術
14(血管合併切除 1)
1
4(1)
19(1)
脾臓 脾臓摘出術 4 4
腹壁、腹腔 単開腹
腹腔ドレナージ術
腹壁瘢痕ヘルニア根治術
臍ヘルニア
閉鎮孔ヘルニア根治術
鼠径ヘルニア根治術
大腿ヘルニア根治術
9(3)
2
8(1)
3
2(1)
109(55)
5
138(60)

主な疾患の手術成績

胃癌(1994~2006 Kaplan-Meier法)
病期 症例数 5年生存率(%)
IA 431 96
IB 143 89
II 136 83
IIIA 96 49
IIIB 88 38
IV 181 9
全症例 1075 74.4

結腸癌(1994~2006 Kaplan-Meier法)
病期 症例数 5年生存率(%)
0 8 100
I 133 89
II 278 83
IIIA 170 77
IIIB 75 66
IV 179 23
全症例 843 69.6

直腸癌(1994~2006 Kaplan-Meier法)
病期 症例数 5年生存率(%)
0 9 100
I 83 94
II 133 85
IIIA 111 71
IIIB 61 41
IV 83 12
全症例 480 66.7

乳癌(1994~2006 Kaplan-Meier法)
病期 症例数 生存率(%)
5年 10年
0 42 100 100
I 246 97 93
IIA 222 93 83
IIB 87 82 75
IIIA 28 56 49
IIIB 35 65
IIIC 1
IV 21 46
全症例 682 88.0 81.6

当科で行っている臨床研究

膵菅空腸吻合部における内瘻ステントの術後動態と長期安全性の検討
本臨床研究への参加のお知らせとご理解・ご協力のお願い

膵頭十二指腸切除術後における膵液瘻合併の危険因子の検当
本臨床研究への参加のお知らせとご理解・ご協力のお願い

当科で現在行っている臨床試験

膵・消化管および肺・気管支・胸腺神経内分泌腫瘍の患者悉皆登録研究
登録中

腹腔鏡を用いた肝切除の安全性の検討
登録中

症例登録システムを用いた腹腔鏡下肝切除術の安全性に関する検討~前向き多施設共同研究~
登録中

術後補助化学療法にOxaliplatinを用いた大腸癌再発症例に対してのFOLFOX,XELOX±BVの再投与の検討(REACT)
登録中

RAS遺伝子(KRAS/NRAS遺伝子)野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌患者に対するmFOLFOX6 + ベバシズマブ併用療法とmFOLFOX6 +パニツムマブ併用療法の有効性及び安全性を比較する第Ⅲ相無作為化比較試験(PARADIGM)
登録中

抗EGFR抗体薬パニツムマブ投与歴のあるKRAS遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸癌に対する三次治療におけるパニツムマブ再投与の第Ⅱ相試験(JACRO-CC09)
登録中

切除不能進行・再発大腸癌におけるRAS遺伝子変異型に対する一次治療FOLFOXIRI+ベバシズマブ併用療法の第Ⅱ相試験(JACRO-CC11)
登録中

治癒切除不能進行・再発大腸癌に対する一次治療としてのカペシタビン/LV5FU2+ベバシズマブ療法後のXELOX/FOLFOX +ベバシズマブ逐次療法とXELOX /FOLFOX +ベバシズマブ併用療法の多施設共同ランダム化第Ⅲ相臨床試験(JSWOG C-prime)
登録中

RAS野生型の大腸癌肝限局転移に対するmFOLFOX6+ベバシズマブ療法とmFOLFOX6+セツキシマブ療法のランダム化比較第II相試験における治療感受性予測の探索的研究(ATOM)
登録中

大腸癌肝転移切除後患者を対象としたカペシタビンとオキサリプラチン併用補助化学療法(XELOX)の忍容性試験(AdjXELOX)
登録中

TS-1術後補助化学療法後の再発胃癌症例に対するTS-1+CDDP(SP)療法とCapecitabine+CDDP(XP)療法の有用性および安全性の検討を目的とする、無作為化第Ⅱ相臨床試験(HERBIS-2)
追跡中

治癒切除不能な進行・再発胃癌症例におけるHER2の検討-観察研究(JFMC44-1101)
追跡中

補中益気湯の有害事象軽減による胃癌術後補助化学療法完遂の向上を目標としたランダム化対照臨床試験(KUGC07)
追跡中

局所進行下部直腸癌に対するBevまたはCet併用mFOLFOX6術前補助化学療法の有効性と認容性に関する多施設共同第II相臨床試験(EST-Neo)
追跡中

StageIII結腸癌治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのmFOLFOX6療法またはXELOX療法における5-FU系抗がん剤およびオキサリプラチンの至適投与期間に関するランダム化第III相比較臨床試験(ACHIEVE Trial、JFMC47-1202)
追跡中

再発危険因子を有するStageⅡ大腸癌に対するUFT/LV療法の臨床的有用性に関する研究(JFMC46‐1201)
追跡中

StageⅢb大腸癌治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのUFT/Leucovorin療法とTS-1/Oxaliplatin療法のランダム化試験(ACTS CC-06)
追跡中

 

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