各診療科・各部門紹介

消化器内科

診療内容

 

消化器内科が対応している疾患

《消化管疾患》

食道癌、胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍の診断、特に早期診断に力を入れています。そのため、全スコープでNBI観察が可能であり、緊急処置用の1台を除く6台の光源がHi vision対応となっています。早期診断が可能であった病変については、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)でいわゆる外科手術をすることなく内視鏡治療のみで病変を切除することを目指しています。通常検査の時点からできるだけ拡大機能付きのスコープを用いて検査を行っていますので、経鼻内視鏡は特殊な場合を除いて実施しておりません。

消化管の進行癌(食道癌、胃癌、大腸癌など)については、外科・消化器外科と適切に連絡を取り合って手術適応について検討しています。癌化学療法(抗癌剤治療)についても最新の知見に基づいて実施しており、国指定がん拠点病院の役割を果たしています。

大腸ポリープについては、小型で出血のリスクが低く、低異型度の腺腫が疑われる場合には、発見次第その場で切除するCold Snare Polypectomyを実施しています。大型のもの、悪性の可能性があるもの、抗血栓薬を内服中の場合は、入院または外来で内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行います。

消化管出血に対しては、急な大量出血であれば救急隊と地域医療機関が利用可能な「吐下血ホットライン(平日の9時から17時対応)」を通じて早急な対応を行っています。胃十二指腸潰瘍出血、食道静脈瘤破裂はどの上部消化感出血については緊急上部内視鏡検査を実施し止血術を行います。大腸憩室出血などの下部消化管出血については、造影CTで出血部位や程度を確認の上で緊急下部内視鏡で止血術行う場合や必要に応じて放射線科と協働して動脈塞栓療法を実施します。

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患についても、多数の患者さんの加療を行っています。しかし、現在のところカプセル内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡を用いての検査は実施していません。

 

《肝疾患》

近年のB型肝炎治療、C型肝炎治療の進歩は目覚ましく、ウイルス性肝炎から、肝硬変、肝細胞癌へと進行していく患者さんの数は減少傾向にあります。しかし、肝細胞癌治療は早期に発見して、肝予備能を落とすことなく治療できることが求められます。従って、慢性肝障害のある患者さんには腹部超音波検査(腹部エコー)を定期的に実施し、必要に応じて、造影CTや造影MRI、造影エコーなどを組み合わせて診断して、適切な治療につなげます。治療方法の選択は、外科的切除、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈塞栓療法(TACE)など、ガイドラインに基づいて行っていますが、患者さんのQOL(生活の質)も含めて十分に検討した上で治療を実施しています。

当院は兵庫県肝疾患診療連携拠点病院であり、治療適応のあるB型肝炎の患者さんでは核酸アナログ製剤を、C型肝炎の患者さんではインターフェロンフリー治療を行っています。これらの内服治療は高額ですが肝炎受給者証を取得すれば負担が大きく軽減されます。発行まで数か月を要する場合もありますが、お待ち頂いて治療を受けて頂いています。

近年話題になっていることに、B型肝炎の再活性化があります。B型肝炎ウイルスを持っていてもHBs抗原が陰性を示し、ステロドホルモン剤や免疫調整剤、抗癌剤の使用に伴って急性B型肝炎を発症するというものですが、当院ではガイドラインに基づいて、また各科と連携して発症予防に務めています。

 

《胆膵疾患》

当院では総胆管結石の患者さんが非常に多くなっています。総胆管結石の治療は内視鏡的に十二指腸乳頭を切開し結石を除去します。強い胆管炎を伴う場合には休日・夜間でも緊急で対応しています。その場合は、胆管内にチューブを留置し十分な減圧を得てから、後日結石除去を行うことが多いです。 

胆管癌、膵癌の診断には、従来からある腹部エコー、造影CT、造影MRIに加えて、超音波内視鏡(EUS)を積極的に実施しています。更なる精査を要する場合には入院の上で、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を行い必要に応じて細胞診や組織診を加えます。また、EUS下に生検を行うEUS-FNAを実施することも増えてきました。これらによって正確に診断し治療につなげています。治療については、他の疾患同様に手術を念頭に外科・消化器外科とも検討を行い、適切な治療方法を選択しています。

《2016年度の統計》
以下に、2016年度の検査・治療の件数を示します。

2016年4月〜2017年3月の件数
上部消化管内視鏡検査・治療総件数 5181
 上部消化管内視鏡検査 4936
 上部消化管内視鏡治療  
 ・上部消化管止血術(静脈瘤以外) 84
 ・食道静脈瘤治療(EIS/EVL) 41
 ・食道内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 5
 ・胃内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 57
 ・胃内視鏡的粘膜切除術(EMR) 6
 ・経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 35
 ・経皮経食道胃管挿入術(PTEG) 6
 ・食道金属ステント留置術 5
 ・胃、十二指腸金属ステント留置術 6
大腸内視鏡検査、治療総件数 4259
 大腸内視鏡検査 3048
 大腸内視鏡治療  
 ・大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 56
 ・大腸内視鏡的粘膜切除術(EMR) 1149
 ・大腸金属ステント留置術 6
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)総件数 398
 ・内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST) 281
 ・十二指腸乳頭バルーン拡張術(EP(L)BD) 7
 ・胆管金属ステント留置術 15
 ・胆管チューブステント/経鼻胆管ドレナージ術 187
超音波内視鏡(EUS)総件数 121
 EUS-FNA(針生検) 25
 治療EUS 3
腹部超音波検査、治療総件数 8993
 腹部超音波検査 8846
 造影腹部超音波検査 7
 経皮的エコーガイド下針生検 50
 経皮的エコーガイド下治療  
 ・経皮ラジオ波焼灼療法(RFA) 42
 ・経皮的胆管/胆嚢ドレナージ(PTCD/PTGBD) 23
 ・経皮的肝、腹腔内膿瘍ドレナージ 25
(シングルバルーン)小腸内視鏡検査、治療総件数 17
 小腸内視鏡検査 1
 小腸内視鏡治療(術後胆管への治療) 16

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