各診療科・各部門紹介

産婦人科

診療内容

外来

外来受診者数を下記に示します。院内では毎年上位3科に列する人数であり、待ち時間の短縮が課題となっています。地域の医療機関からはFAXでの初診予約が可能です。再診は原則的には時間予約制です。

  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
総患者数 33,368 31,201 28,423 28,617  27,601
1日あたり患者数 136.2 127.9 117.3 117.8 113.6

特殊外来について説明します。不妊外来はHSG(子宮卵管造影)の実施日の関係で火曜日に、思春期外来は月曜日に、設けています。当院では、AIH(人工授精)は実施していますが、IVF(体外授精や顕微受精)は行っていません。必要とする場合は専門施設を紹介しています。妊婦検診では超音波検査を毎回実施していますが、超音波外来を火曜日、水曜日と金曜日に設けており、ここでは、妊娠高血圧症や高齢妊婦といったハイリスク症例を中心に、さらに妊娠30週頃の全妊婦さんを対象にカラードップラー診断装置を用いて詳しい検査を行っています。また、胎児心臓超音波検査を妊娠22週頃に小児科の心臓専門医が実施することもあります。助産師外来は、妊娠経過中に一度、全妊婦さんを対象に、妊娠15~19週の時期に病棟助産師が妊婦さんから分娩に対する希望(バースプラン)の聴取と個別指導、乳首のチェック、着帯指導を行っています。母乳相談は、当院で出産された褥婦さんを対象に退院後のフォローを行っています。

産科

分娩はベッド数の関係から予約制をとり、平成24年度までは900件前後で一定しておりましたが、神戸市西部と東播地区には、病院、診療所あるいは助産院といった、分娩可能な新しい施設が次々にできたため、当院で取り扱う分娩数は減少しています。現在は、予約制を行っていません。初診時の紹介状は、必要ありません。
総合病院であるため、35歳はもちろん、40歳を越える高齢初産、糖尿病、甲状腺機能異常、膠原病、血液疾患、喘息、不整脈、100kgを越える肥満といった内科合併症を有する妊婦さんが多いのが特徴です。自然分娩が基本で、積極的な計画分娩は行っていません。双胎、骨盤位、既往帝切妊婦(前回の帝切を当院で実施している妊婦)も可能な限り経膣分娩を目指していましたが、最近ではこれらの妊婦さんも帝王切開を選択されることが多くなり、28年度は結果として帝王切開率は30%を越えました。

両親学級は、前期(第1水曜日)、後期(第2水曜日)、安産教室(第3水曜日)の3回に分け、午前・午後に同じ内容で催しています。これ以外に、妊娠中不安なく過ごせるように、助産師による「妊婦相談室」を外来に常時開設しています。若年・外国人・合併症妊婦さんには、妊娠初期より受け持ち助産師を決め、分娩までの継続した看護を心掛けています。

夫立ち会い分娩(約70%)を実施しています。ご主人には、安産教室の受講をお勧めしています。
母乳栄養確立のため、分娩直後から早期母児接触と乳頭吸啜を開始し、ご希望があれば10時~16時は母子同室を行い、母乳指導(SMC)を積極的に推進しています。第4水曜日に、「楽らくおっぱいセミナー」を開催しています。
新生児は全て小児科医が管理しています。妊娠30週・体重1,500g以上の新生児は当院で受け入れています。母体搬送は小児科医との連携のもとで可能な限り受け入れています。母体の内科的合併症や大量出血のための搬送例が多かったのですが、平成27年度より、地域医療機関からの強いご希望に応えるため、32週以降の妊婦の母体搬送を受け入れる方針となり、神戸市西区、垂水区、須磨区、北区のみならず、小野市や明石市から、27年度は40例、28年度は68例の妊婦の緊急搬送を受け入れました。ただし、 三胎以上の多胎妊娠は受け入れておりません。平成12年より臍帯血バンクに協力しています。

日本周産期新生児学会の新生児蘇生法(NCPR)講習会「専門コース」を平成24年度より院内で開催して、周産期センターで働く産婦人科医、小児科医、助産師、看護師の全員が資格を取得しています。

  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
分娩件数 926 842 716 669  640 
帝王切開 230 231 215 230 201
双胎 17 24 16 21 13

婦人科

年間術式別手術件数(産科手術を含む)は下記のとおりで、悪性腫瘍手術は年間に70件前後です。初回手術後の残存腫瘍の有無、大きさは予後に大きい影響を与える事から、手術時に外科医や泌尿器科医に協力を依頼する事もあります。28年度は、例年よりやや多く、77例でした。近年は、子宮頸癌より子宮体癌や卵巣・卵管癌が多くなっています。放射線科医との共診体制をとっており、抗癌剤の動注療法、放射線療法(リニアック)を実施しています。病理科医による臨床期、組織型の詳細な分析に基き、日本婦人科腫瘍学会のガイドラインに沿って、患者さんやご家族に十分な情報提供を行い、腫瘍内科医とも相談し、患者さんごとの治療の個別化を進めています。平成27年4月に移転・拡張した外来化学療法センターで、癌患者さんに対して、外来通院での化学療法を行うケースがさらに増えています。産婦人科では全ての医師が緩和ケア講習会を受講しておりますが、長期入院患者さんのメンタルケアは、リエゾンチームの精神神経科医と専門看護師が訪室して、サポートしています。緩和ケア・栄養サポート各チームと緊密な連携をとっています。リハビリテーション技術部の癌リハを担当する理学療法士にもお手伝いをして頂いています。
良性疾患では、QOLを考慮して、腟式手術、内視鏡手術に力を入れています。腹腔鏡手術は子宮外妊娠、良性卵巣腫瘍はもちろん、子宮筋腫核出術(LAM、LM)や子宮全摘術(LAVH、TLH)などを対象にし、積極的に行っています。子宮全摘術は、可能なかぎり患者さんに負担の少ない腟式あるいは腹腔鏡で行っており、その数はほぼ一定しています。自己血貯血も可能です。

  平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
手術総数
(含産科手術)
899 890 919 824 891  849
悪性腫瘍手術 67 65 66 71 64 77
腹式子宮全摘術 192 188 204 189 286 187
腟式子宮全摘術
(内子宮脱)
48(38) 41(35) 38(26) 24(8) 31(28) 35(30)
腹腔鏡手術 271 268 297 256 237 262
子宮鏡手術 5 18 9 16 27 29

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