各診療科・各部門紹介

整形外科

診療科の概要

 整形外科の診療範囲は多岐にわたります。四肢の骨、関節、筋肉、神経や脊椎などの運動器を治療する診療科ですが、小児から若年者、中高年者、さらには超高齢者までが対象であり、運動器の外傷(ケガ)から先天性疾患、変性疾患(年齢とともに進行する病気)までを治療します。「外科」ですが手術だけを行っている訳ではなく、手術以外の治療法(保存的治療)も駆使しています。
 

社会からのニーズは高く、例えば小児疾患や若年者の外傷を治療することにより生産年齢層の社会参加や社会復帰を促し、中高年者の変性疾患や外傷の治療により健康寿命を伸ばすことに貢献しています。

外来受付時間

当科の受付時間は(8時45分~10時45分)です。
他科とは異なりますのでご注意ください。

診療科の特徴

 神戸市西地域に密着した診療を行っております。外傷や感染症などの救急、急性期疾患から、関節や脊椎の変性疾患、骨軟部腫瘍にまで幅広く対応しています。
 医師は6名で、外傷をはじめ整形外科疾患全般を診ております。外傷以外には、𠮷田は脊椎と人工関節手術、川井は股関節、阿部は脊椎、山口は膝と肩をそれぞれ主に担当しています。
 昨年の年間手術件数は647件、外来初診患者数は1,784人でした。外来は2人で行っており、1日平均外来患者数は76.3人でした。ギプスの巻替えや装具の採型と装着は火・木曜日の午後に集約して行っています。

診療科トピックス

 昨年は新型コロナウイルスの影響で外来を受診する患者さんが減り、手術数も減りました。そんな中でも高齢者の骨折(脊椎、大腿骨、前腕骨、上腕骨など)とりわけ橈骨遠位端骨折と大腿骨近位部骨折の患者さんが相変わらず多く、昨年1年間でそれぞれ57件と90件の手術をしました。外出する機会が減ったために運動量や歩く量が減って、足腰が弱まっているのではないかと危惧されます。さらに高齢化が進み、認知症や重い併存疾患を持つ人が増えています。当院では10年以上前から周辺医療機関と協力して地域連携パスを共有し、術後の転院やリハビリテーションを円滑に進めて治療成績の向上に繋げられるよう努めています。
 手術で骨折を確実に治療し、その上でリハビリテーションを十分行って歩行能力の再獲得を目指します。反対側の大腿骨も骨折すると歩行能力がさらに低下するため、再骨折を予防することが重要です。転倒しないように注意することはもちろんのことですが、骨折するまで骨粗鬆症の診断や治療を受けておられない方が多いので、内服薬や注射での治療を始めています。病状が落ち着けば、お近くの医療機関にご紹介して診療の継続をお願いしたいと考えています。

神戸市立医療センター整形外科専門研修プログラム

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