各診療科・各部門紹介

小児科

診療科の概要

当院は神戸西地域の中核病院です。急性疾患はもとより、幅広い分野の専門性のある慢性疾患にも対応しています。出生前の胎児から中学生までを診療対象としています。また、小児の健全な成長を医療面から支援することを目的として、育児支援、病気の予防に対する予防接種なども業務としています。

診療科の特徴

 

  1. 小児の内科疾患全般にわたって幅広く診療しています。急性の疾患はもとより、幅広い分野の慢性疾患、さらに低身長、健診後の精密検査(尿の異常や心疾患)まで、何でもご相談ください。
  2. 分野別の専門外来を行っています。小児科医は子どもについての広い医療知識の上に、それぞれが専門分野をもっていますので、専門知識を生かした特殊外来を行っています。詳細は診療内容の項をご参照ください。
  3. 救急医療を積極的に行っています。連日17時から24時までの救急診療を実施しています。毎週土曜日は17時から翌朝9時まで、小児二次救急の輪番(救急車や急病診療所からの紹介患者さんを受け入れています)を行なっています。さらに令和1年5月から第2、第3週の水曜日の小児二次輪番を開始しています。
  4. 当院の産科で出生した新生児の診療に当たっています。産科との緊密な連携によって、治療の必要な新生児には、出生直後から小児科医が新生児の診療に当っています。妊娠32週以降を目安に母体搬送を受け入れています。
  5. 西神戸医療センター小児科は、1)日本小児科学会認定新専門医制度基幹病院、2)日本周産期・新生児医学会指定認定施設、3)日本アレルギー学会認定アレルギー専門医準教育研修施設、4)日本感染症学会認定施設、5)日本血液学会専門研修施設、6)日本小児がん拠点病院連携施設、です。
  6. 平成29年度から開始された新専門医制度において基幹病院に認定されています。

      「小児科専門研修プログラム
      「小児科先輩専攻医からのメッセージ

診療科トピックス

  1. アレルギー外来では、食物アレルギーについて、「食物アレルギー診療ガイドライン2021」に基づいた診断、治療を行っています。食物経口負荷試験については、年間200例程度実施しています。負荷試験は、年齢やアナフィラキシーの既往、また、血液検査結果などをもとに、日帰り入院で実施しています。
     スギ花粉症、もしくはダニによるアレルギー性鼻炎を対象(概ね5才以上)とした舌下免疫療法を実施しています。
  2. 小児神経では、小児の神経疾患全般を扱っています。脳波検査やCT、MRIなどの画像診断を駆使して診療を行っています。また、てんかんの診断では、発作型の診断が困難な場合には、入院していただいて長時間脳波検査を行っています。この方法では、発作の様子と脳波の波形を比較することで正確な診断を下すことができます。
  3. 比較的まれな小児血液疾患である血小板減少性紫斑病や自己免疫性好中球減少症の治療経験が豊富です。自己免疫性好中球減少症については、他施設研究室の測定協力により、抗好中球抗体の有無による正確な診断が可能です。
  4. 低身長の患者さんについては、成長ホルモン負荷試験などを含めて積極的に精査を行っています。成長ホルモン分泌不全性低身長やSGA性低身長の診断と治療経験が豊富です。
  5. 感染症については、日本感染症学会指導医やInfection control doctorが小児科医のスタッフ内にいます。幅広く感染症の診断と治療が可能です。また、国立感染症研究所との交流により、肺炎球菌やB群レンサ球菌の血清型についても詳細な検査が可能になっています。
  6. 2020年から新型コロナウイルス感染症が蔓延していますが、通常時間帯の診療も小児救急診療も平常通り行っています。小児科医(磯目医師)が、病院全体の感染症管理責任者です。感染対策を徹底しながら診断や治療に尽力しています。
  7. 令和2年4月から循環器の専門医が常勤スタッフに加わりました。先天性心疾患、川崎病の合併症、不整脈の診察等の循環器疾患が常時対応可能になりました。学校心電図検診で検査が必要な場合や、新生児、乳児の心疾患に対応し超音波検査、心電図検査などで迅速に診断し方針を決定しています。不整脈疾患に関しては運動負荷心電図や24時間心電図を行いさらに詳細に診断し、方針をご説明できるようにしています。胎児期の先天性心疾患に関しても、積極的に診断しています。
  8. 心臓超音波検査(平海医師)、腹部超音波検査(山口医師)により、正確な超音波診断が常時可能になっています。
  9. 乳児血管腫に対するプロプラノロール塩酸塩シロップを用いた治療を積極的に行っています。2018-2022年に50症例以上の治療経験があります。プロプラノロール塩酸塩シロップの治療開始時は、短期間(6日)入院しています。近隣皮膚科や当院皮膚科と協同して治療方針を決定しています。
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