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放射線技術部

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)部門

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)

これは実際の治療風景です。泌尿器科の医師、看護師、診療放射線技師が力を合わせて患者さんの治療を行っていきます。

ESWLとは?

体外衝撃波結石破砕術のことです。簡単に説明しますと、衝撃波を体内の結石に当て破砕するものです。結石に対して衝撃波を繰り返して当てることで結石は砕けて砂状になり、尿と一緒に排泄されます。

Room1
装置のイラスト
 

特徴1

  • 開腹手術を行わず治療できるので、体に傷痕が残りません。
  • 早ければ治療の翌日から普段の生活や職場への復帰が可能となります。
  • 治療時間は約90分程度です。
  • 衝撃波による痛みが多少強い場合には、鎮痛薬の投与を行いますのでご安心ください。
  • 過去に結石破砕をされた方でも、再発例に有効です。
▲結石破砕前
▲結石破砕後
 

特徴2

衝撃波の通過する背中に、皮下出血がみられることがありますが、数日で消失します。また、ほとんどの患者さんで治療直後に血尿が出ますが、数時間で収まります。腎結石の破砕をされた方で、血尿が翌日まで続く場合や背中に痛みを伴う場合には、腎臓の臓器自体が傷ついていることもあり、治療が必要となる場合があります。 ※腎臓の結石については、衝撃波のパワーと回数を制限し、安全に治療を行っております。

機器紹介

装置は、ドルニエメドテックシステムズ社製 Lithotripter SⅡ が稼動しています。当院の装置では、X線透視下において石だけを狙い正確に治療しています。また、結石の破砕状況もリアルタイムに観察でき、患者さん自身もモニターで治療の状況を観察できます。
当院での治療数は、2019年度が187件です。2020年度が276件です。2021年度が233件です。

▲Lithotriper SII
▲衝撃波ヘッド
 

おまけ

尿路結石は再発しやすい病気であり、再発までの期間は5年以内が多いようです。 規則正しい食生活を送ることや水分をよく摂る(1日に1,500~2,000mlを目安)こと、できるだけ運動をすることで、ある程度の予防になるようです。

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