各診療科・各部門紹介

放射線治療科

診療科の概要

放射線療法は、手術療法や化学療法と並び、がん治療3本柱として集学的治療の一翼を担う有効な局所的がん治療法です。また身体への侵襲が少なく、高齢者や合併症を有する患者様に対しても適用でき、機能、臓器を温存できる優位性があります。癌性疼痛をはじめとした様々な苦痛を緩和する手段としても用いられています。

放射線治療科では、以下の放射線療法を行っています。

  1. リニアックを用いた体外照射
    放射線治療装置(リニアック)から発生する高エネルギー放射線を体外から照射する放射線治療。(前立腺癌に対するIMRT、早期肺がんに対するSRTを含む)
  2. 放射性同位元素を用いた内用療法
    塩化ラジウム内用療法、放射性ヨード(131I)内用療法

日本医学放射線学会専門医総合修錬機関、日本放射線腫瘍学会認定施設に指定されています。

診療科の特徴

がん病巣に対する、リニアック(直線加速器)による高エネルギーX線、電子線を用いた外照射の流れは、以下の通りです。まず各科より放射線治療依頼を受け、画像、その他検査所見を参考に、診察いたします。治療内容(治療効果、有害事象、経過観察等)は初診時に詳細に御説明いたします。治療準備として、CTやMRで得られた病巣画像を三次元治療計画用コンピュータに転送し、効率よく病巣に放射線を集中させる照射方法を採択します。疾患の種類や抗がん剤治療を併用する場合などに応じて適切な治療線量と治療期間を決定します。標準治療は平日(月曜日から金曜日まで)の週5日で、1日1回の照射です。治療期間は2週から8週間程度と疾患により異なります。多くのケースでは外来通院が可能です。照射時は痛みや熱感は感じません。しかし照射開始後の約2週間程度で放射線治療特有の有害事象が出現します。治療期間中は週1回の診察日をもうけ、治療効果や有害事象を観察し、治療終了後しばらくは経過観察をいたします。

診療科トピックス

IMRTやSRTの治療精度を担保するため、平成26年に更新したIGRT(画像誘導放射線治療)を本格的に運用しています。高精度放射線治療として、前立腺癌に対するIMRT(強度変調放射線治療)、早期肺がんに対するSRT(定位放射線治療)を安定した精度で実施しています。

放射性同位元素を用いたRI内用療法としては、去勢抵抗性前立腺癌の骨転移による有害事象に対する塩化ラジウム内用療法ならびに、甲状腺癌に対する甲状腺全摘後の残存甲状腺破壊を目的とした放射性ヨード内用療法の、2種の核種(223Ra、131I)を用いた治療が可能で、適応症例に対応していきます。

2018年4月より放射線科は放射線診断科と放射線治療科に分科致しました。体にやさしいがん治療の観点から、腫瘍のみに照射範囲を限局し、なるべく正常臓器の障害を低減するよう治療計画を心掛けています。関連各科と連携を保ちながら、放射線治療専門医、医学物理士、がん放射線療法看護認定看護師、放射線治療専門放射線技師がチームを組み、それぞれ専門の立場で患者さんの治療およびケアを行います。

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