各診療科・各部門紹介

呼吸器外科

診療内容

平成29年の呼吸器外科全身麻酔手術件数は250例で主な疾患の症例数は原発性肺癌91例、転移性肺腫瘍19例、縦隔腫瘍13例、感染症25例、気胸58例でした。手術の9割が完全胸腔鏡手術です。
主な疾患別治療方針について簡単に記します。詳細に関しましては遠慮なくご相談ください。

  1. 肺癌;平成29年には91例の肺癌手術を行いました。治療方針は患者さんの意向を第1に、組織型・病期を考慮し、呼吸器内科、放射線科と連携して適切な治療をお勧めするようにしています。手術は、患者さんの負担が少なく回復の早い完全胸腔鏡下手術を殆ど症例で行います。I、II期症例には完全胸腔鏡下手術を行います。III期症例では術前化学放射線治療後の手術を行うことも多くなっています。術後にII、III期であることが判明した場合には当科にて術後補助療法を行っています。治療が手術のみの場合、入院期間は術後8日(中央値)です。当科の肺癌治療特徴としては以下が挙げられます。
    1. 早期癌であれば、積極的縮小手術として胸腔鏡下区域切除を行っています。区域を特定しにくい場合には術前に該当する気管支に色素を注入して区域を同定する方法(valmap)を併用しています。この方法によりより正確に手術が行えるようになり、術後の肺機能低下も軽減します。
    2. 進行肺癌に対しては呼吸器内科・放射線科と協力して術前化学放射線照射を施行しており、良好な成績を得ています。
    3. 現在は80歳以上のご高齢の方の手術や第2肺癌に対する再手術の方も多くなってきています。ご高齢の方や再手術の方に対しても手術は十分に安心して受けていただける治療となっていますので、ご本人のご希望があれば十分な術前検査を行い、手術をお勧めしています。
  2. 縦隔腫瘍に対しても胸腔鏡手術を行っています。以前は胸骨縦切開を行っていた縦隔腫瘍症例に対しても胸腔鏡手術により、入院期間は短縮され、患者さんの負担もより軽減されています。重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術も胸腔鏡下に行っています。
  3. 転移性肺腫瘍に対する複数回手術も増加しており、積極的に再手術を行っています。
  4. 慢性有漏性膿胸、結核、非結核性抗酸菌症、アスペルギルス症、急性膿胸等の感染症手術を年間20例程度行っています。近隣病院からの御相談も積極的に転院の上、治療しています。以前は治療に難渋していた慢性有漏性膿胸に対してはVAC(局所陰圧閉鎖)療法を併用し極めて良好な結果を得ています。
  5. 自然気胸は、緊急例では、なるべく速やかに入院、治療を行っています。近隣病院からの難治性気胸の御相談に対しては、転院含め随時対応しています。胸腔鏡下ブラ切除に加え、再発予防目的で胸膜被覆術を併せ施行することで再発率の低下を見ています。若年者の気胸手術の入院期間は術後3日程度です。美容上の観点、および身体的に低負担となるようドレーン部以外の抜糸は不要にしています。
  6. 気道インターベンション;気管、気管支狭窄症例等に対して硬性気管支鏡や軟性気管支鏡下にシリコンステント、金属ステント挿入術やレーザー、アルゴンプラズマ焼灼術を行っており、呼吸困難などの自覚症状の改善を図っています。難治性気胸に対するEWSも行っています。
  7. 胸部外傷は当院が地域の救急医療も担っていることから積極的に対処したいと考えています。多発肋骨骨折、外傷性血胸、気胸、肺挫傷などが入院治療の対象になりますが、大多数は胸腔ドレナージ、保存的治療で軽快しています。
  8. 手掌多汗症;胸腔鏡にて胸部交感神経切除を個なっています。入院は短期間で術直後から著効しています。

患者さんへ

当科は当院倫理委員会の承認を得た後、種々の多施設共同を含む臨床研究を行っています。

呼吸器外科手術臨床データ利用のお願い

  1. こちらのをご覧ください。
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