初期研修医募集要項

各診療科の体制(外科系の体制)

外科・消化器外科

 現在スタッフ7名、専攻医が3名の体制になっており、昨年の外科の総手術件数は800件であった。症例の多くは癌で、主なものは胃癌82例、大腸癌120例等である。良性疾患としては、胆石症160例、急性虫垂炎85例等である。胆石症の殆どは腹腔鏡下手術であり、急性胆嚢炎に対しても積極的にTryしている。さらに若い先生方を中心に胃癌や大腸癌に対しても腹腔鏡下手術を積極的にTryしている。ちなみに昨年の腹腔鏡下胃切除は50例、大腸切除は100例であった。

 原則として主治医執刀制をとっていて若い先生方にも積極的に執刀させている。定期手術だけでなく、緊急手術も多いので技術の上達は早く、若い先生方にとっても研修しがいのある病院であると自負している。がむしゃらに働く体力に自信のある積極性のある、かつ協調性のある若い研修医を期待している。

乳腺外科

 乳癌は日本人女性において罹患率第1位の癌腫であり、欧米諸国はもとよりアジア諸国においても急増しています。その診断、治療は研究・臨床ともに目覚しい進歩がみられます。そのような情勢を踏まえ、当院においても平成25年に乳腺外科が開設されました。乳腺外科は外科・消化器外科研修の一環として初期研修を行っています。当院は術前の画像・病理診断から手術、放射線治療、内分泌療法や抗がん剤治療まで、がん診療連携拠点病院として乳癌診療を幅広く行っています。

 放射線科、病理診断科、形成外科をはじめ各科との連携がよいのも当院の特徴です。乳腺外科スタッフと外科後期研修医、初期研修医からなるチームで手術を初めとした診療を行っています。部長は乳癌学会認定乳腺専門医で当院は乳癌学会認定研修施設です。

呼吸器外科

 肺、縦隔、胸壁の外科治療を担当しています。肺癌・縦隔腫瘍などの悪性腫瘍の手術のほか気胸・嚢胞性肺疾患や胸部外傷、結核・膿胸の手術など年間250例程度の全麻手術例があり、ほとんどの手術は胸腔鏡下手術です。呼吸器外科修練に必要な豊富な症例を経験でき、気管・気管支レーザー治療、ステント挿入、完全胸腔鏡下肺切除術、膿胸手術・外傷治療など、より専門的な治療も積極的に行っています。

 日本呼吸器外科学会認定施設、日本胸部外科学会指定施設、日本呼吸器学会認定施設など関連学会の施設認定を受けており呼吸器外科医を志す研修医には最適の環境を提供できると考えています。外科専門医や呼吸器外科専門医の取得の指導も行います。スタッフは、呼吸器外科専門医は3名で、日本呼吸器外科学会指導医の1名と専攻医1名を含む計4名です。(大政貢部長、本山秀樹医長、中西崇雄医長、長田駿一専攻医)。

 良いチームワークで仕事が出来ていると自負しております。呼吸器外科に興味を持たれている方や将来呼吸器外科医を目指す研修医を大歓迎します。また、病院見学も受け入れております。

整形外科

骨折をはじめとする外傷から脊椎・関節の慢性疾患にまで幅広く対応しています。症例は豊富で、年間手術件数は約1,000件です。うち上肢の骨折が135、下肢の骨折が194、人工股関節51、人工膝関節65、脊椎50などです。脊椎インスツルメンテーションや関節鏡手術が増えています。症例に応じて初期研修医にも手術の執刀して貰うこともあります。

 勿論周りのスタッフがサポートします。現在スタッフは6人で、全員臨床経験豊富です。忙しいですが雰囲気は和やかです。若いうちにいろいろな症例を経験したい方にぴったりな病院だと思います。やる気に溢れた方を熱烈に歓迎いたします。

脳神経外科

3名の専門医が常に診療に当たっており、毎年入院患者は400名をこえ、大部分は脳血管障害や脳腫瘍の症例ですが、頚椎症や椎間板ヘルニアおよび脊髄腫瘍などの脊椎手術、頭部外傷の症例も見られ、小児の先天的疾患以外の脳神経外科症例は経験可能です。日本脳卒中学会認定研修教育病院施設として認定されており、脳卒中症例に対しては24時間体制で患者を受け入れ、2年間で種々の脳卒中症例を経験することが可能です。

 又、高齢者や外科的に直達手術が困難な症例に対しては、専門医による脳血管内手術、Radiosurgery(定位的放射線治療)や、navigation systemを利用したStereotaxic surgery(定位脳外科)等を積極的にとり入れ治療選択の充実を図り、治療成績の向上に努めています。将来脳外科医をめざすファイトある研修医を歓迎しています。

泌尿器科

 尿路生殖器の内科的診断から外科的治療まで多岐にわたる診療を行っています。腹腔鏡技術認定医、がん治療認定医がそろっています。診療の中心は、腎・膀胱・前立腺などの尿路生殖器悪性腫瘍の治療で、特に腹腔鏡手術を積極的に行っています。

 2014年から手術支援ロボットda Vinciも導入し、泌尿器分野では最先端の治療に取り組んでいます。また、手術適応のある良性疾患にも積極的に治療を行っており、尿路結石では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や尿路内視鏡手術、前立腺肥大症に対してはホルミウムヤグレーザーを用いた核手術(HoLEP)を行っています。泌尿器科手術に興味のある、やる気のある研修医を歓迎します。

皮膚科

 皮膚疾患全般にわたり診療を行っているが、特に皮膚アレルギー疾患(アトピー皮膚炎・蕁麻疹薬疹・接触性皮膚炎・光線過敏症など)、自己免疫疾患(自己免疫性水疱症・膠原病・血管炎など)などに力を注いでいる。Qスイッチルビーレーザーを用いた色素性疾患の治療も実施している。

年間の外来患者数は延べ約18,100人(一日平均75人)。生検・手術の年間件数は約650件。蕁麻疹・薬疹・接触性皮膚炎光線過敏症などでは原因探索のため、積極的に各種検査(パッチテスト・皮内テスト・スクラッチテスト・プリックテスト・内服試験・光線テストなど)を行い、薬疹では再発を防ぐため薬疹カードを発行している。Qスイッチルビーレーザーを用いて太田母班・老人性色素症などの治療を施行している。

 また、皮膚炎症性および腫瘍性疾患の病理組織学的診断にも力を注いでいる。初期研修としては、皮膚症状を見てどのような疾患を考え、鑑別疾患を行うかについての基本的な考え方を修得する。ダーモスコピー、皮膚アレルギー検査、皮膚生検、真菌顕微鏡検査、皮膚病理診断などの皮膚科における基本的な検査の実技ならびに必要な知識を修得する。 なお、本院は日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の研修施設に指定されている。

産婦人科

 当科では産婦人科疾患全般にわたり診療を行っています。外来は、毎日3診体制で、一日の平均外来患者数は約120名です。外来では、妊婦健診や腫瘍の診療と共に力を入れているのは、内分泌疾患や更年期障害などです。妊婦健診には特に力を注ぎ、全ての妊婦対象の超音波外来も設けています。年間の分娩数は600~700例ですが、NICUの収容に制限があるため、早産のための母体搬送は32週以降(院内の妊婦は30週以降)を受け入れています。総合病院であるが故に、多量出血や母体の様々な内科疾患合併の妊婦が当院へ搬送されてきます。

 当科は時間外の救急は原則受け付けていませんが、救急外来で内科や外科の医師が婦人科関連の疾患と判断した場合や、他の病院から依頼があった場合には積極的に受けるようにしています。周辺の病院の産婦人科閉鎖に伴い、搬送件数は著しく増加しています。年間手術数は産科手術を含めて800~900件で、あらゆる産科手術、婦人科手術を行っています。最近では時代の流れに沿った低侵襲手術を心掛け、膣式手術や腹腔鏡・子宮鏡といった内視鏡手術に力を入れています。

 特に腹腔鏡手術は年間300件弱程度で、婦人科手術の半数近くを占めるようになりました。悪性腫瘍の手術は年間50~70件ですが、最近では卵巣癌や子宮体癌が増えてきています。このため癌化学療法も入院、外来にて積極的に行っています。産婦人科は選択科目ですが、症例数が多いため、研修医にとって分娩、救急疾患、手術などを経験するには非常に恵まれた環境にあると考えています。

眼科

 地域の中核・急性期病院として、通常および難症例の白内障、緑内障、ぶどう膜炎、網膜硝子体疾患を重点的に治療しています。平成29年度実績で、中央手術室での年間手術件数は830件、白内障は単独で845件、同時手術を含むと949件、網膜硝子体手術は133件、緑内障は55件です。

 豊富で多彩な症例を経験することができ、真摯にやる気があれば短期間で診療の基礎を習得でき、早期に第一線で働く充実を得ることができます。なお、当科は日本眼科学会専門医制度研修施設です。

耳鼻いんこう科

 医師5名(日本耳鼻咽喉科専門研修指導医3名、後期研修医2名)で診療に当たっています。施設は日本耳鼻咽喉科学会と日本気管食道学会の専門医研修指定病院です。

 平成29年度外来患者数初診2,097名、のべ患者数15,783名、平成29年度入院患者数 587名、一日平均14.52名、平成29年度の手術件数は425件でした。

手術の内訳(重複あり)
【 耳手術 】 鼓膜形成 37件
【 鼻・副鼻腔 】 内視鏡下鼻内手術 83件
【 喉頭 】 侵頭微細手術 56件
扁桃疾患 66件
【 頸部・顔面 】 唾液腺 36件
  甲状腺 12件
  頸部悪性患手術 19件
【 頭頸部腫瘍関連の入院 】 年間 48件
 

外来には一般耳鼻咽喉科疾患から頭頚部腫瘍までの多彩な疾患が集積しています。

 咽喉頭の早期癌発見のためのNBI電子ファイバーや小児難聴に対するDPOAE、 ABR、 ASSRがあり新しい機器の使用の研修が可能です。術中運動神経モニタリングシステム(NIM3。0)および副鼻腔手術専用のナビゲーションシステムが導入され、より安全な手術が可能となりました。言語聴覚士と連携して聴覚・音声・嚥下障害のリハビリテーションを行っています。症例が豊富ですので耳鼻咽喉科・頭頚部外科の幅広い研修が可能です。

麻酔科

 当院は麻酔科学会の麻酔指導病院に認定されており、麻酔科では年間約3,500件の麻酔と約1,000名の集中治療室入室患者の管理を行っている。研修医は全員麻酔科を研修するが、症例数が多いので、充実したOJT研修を受けることができる。スタッフには麻酔科学会認定の麻酔指導医が4名、麻酔専門医が2名おり、初期研修医をマンツーマンで指導している。

 毎朝の症例検討会と週1回の抄読会も行っており、研修終了時には一応の全身管理ができるようにしている。特に気管挿管、動静脈ラインの確保、救急薬品の使用などは、研修後の診療に大変役立つと喜ばれている。重症患者や緊急時にも自信を持って対応できるよう指導しますので、意欲のある方はぜひ研修に来て下さい。

病理診断科

 病理医3名(いずれも病理専門医)が、生検組織や手術組織の病理診断、細胞診、術中迅速診断と病理解剖に従事しています。本院の病理科は日本病理学会認定病院として病理医の研修指定病院としても機能しており、臨床検査技師6名と共に臨床各科からの病理診断の要望に迅速かつ正確に対応できるよう体制を整えています。

 病理組織の病理科による一括管理や肉眼あるいは顕微鏡画像のデジタル保存やレポートのコンピューター化も行われています。臨床各科とのカンファレンスも活発に行っています。症例は全科にわたり、偏りのない症例が年間約外科病理診断8,392件、細胞診検体8,655件、術中病理診断460件、病理解剖14件です(2017年実績)。大学と連携しての研究も可能です。 

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