平成26年9月、ついに手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)によるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。人間の手首のように動くロボットアームと立体画像により、複雑な手術が可能となります。前立腺がんに対する前立腺全摘除術においては、がんの制御成績は従来の手術と同等ですが、一番の合併症である尿失禁の程度が期待通りはるかに向上しています。
手術支援ロボット導入施設は本邦で200を越えていますが、当院には優れた特徴が二つあります。一つは多職種の優れたロボット手術チーム(5人の腹腔鏡手術技術認定医、5人のがん治療認定医、優れた麻酔科医、看護師、臨床工学技士等のベストに近いチーム)による安全性です。もう一つは手術待機期間が1-2ヵ月と短いことです。半年以上の待機期間が必要な施設も多いのですが、待機期間が短いことは病気の進行をさせないだけでなく、精神的にも前立腺がんの患者さんの大きなメリットになるものと考えております。前立腺がんがご心配な方は、当院泌尿器科にご相談ください。