当院では、昨年に続いて、国際協力機構JICA主催のモンゴルからの周産期医療研修を受け入れました。
1月30日(金)、ウランバートルの母子保健センター以下3次保健医療施設5ヶ所から、産科医・助産師各1名ずつが、国際看護交流協会INFJの職員の引率で通訳2人と共に来院。
まず、竹内産婦人科部長によるオリエンテーションの後、産婦人科手術見学、ICU・救急病棟の視察。
次に、産婦人科外来に移動。医師による妊婦健診、助産師による妊婦相談・母乳相談の見学。さらに、助産師は、分娩の立ち会い。
午後からは、医師は超音波外来の見学。助産師は新生児室に移動。松原小児科部長によるミニレクチャーの後、新生児室や授乳室を見て頂きました。
全員で周産期センターや8階東の婦人科病棟をまわった後、最後に、研修チームと南渕助産師、小川主任、藤森師長、川北周産期センター長、竹内部長のメンバーで、質疑応答の時間を設け、さまざまな情報交換を行いました。
一行は、早朝から夕方までのハードスケジュールにもかかわらず、熱心にメモを取り、パチパチと写真撮影を行い、精力的な研修をされていました。
近年、モンゴルでは、施設や薬剤などのハードの面の改善は進み、制度や人材といったソフト面における質の向上が必要な段階と考えられているそうです。
妊娠・出産管理でのチーム医療に関して先進的な経験を持つ日本において、モンゴルの3次医療施設で働く産科医と助産師に対して、人材育成研修を行うための一環としてこの研修は企画されました。来年度も実施される予定だそうです。
スタッフ一同は、モンゴルの、いや、世界中の妊婦や新しい命が笑顔で暮らしていける支えとして、周産期医療が発展する一助になれるよう協力していきたいと考えています。