先輩看護師からのメッセージ Message
看護が楽しいのは、到達点がないところ。
患者さんの心に寄り添った看護を、
という人生のテーマの下、充実した日々を送っています。
プロフィール画像 2013年 免疫血液内科 婦人科病棟勤務 ベテラン看護師

病棟看護師

免疫血液内科・婦人科病棟勤務。開院当時から在職のベテランナースであり、3児の母

現在までの看護師歴を教えてください。

奈良にある総合病院で5年間働いた後、結婚のため神戸に移り住みました。結婚するまで看護師として働いていたのがとても楽しかったので、絶対に復職はしたいと思っていたんです。同じように大きな病院の方が研修やセミナーが充実しているだろうと思い、子育てがある程度落ち着いたのをきっかけに、西神戸医療センターに入職しました。

現在の部署に至るまでのエピソードを教えてください。

消化器病棟、呼吸器病棟、循環器・神経内科・腎臓内科混合病棟などを経て、免疫血液内科、婦人科病棟で、がん患者さんの看護に取り組んで4年になります。看護師を続ける中で、患者さんやそのご家族に寄り添う看護に取り組みたいとずっと異動を希望していました。

がん看護について、患者さんやご家族との印象に残るエピソードを教えてください。

クリスマス前の話です。白血病で治療の効果もなく、余命1か月と宣告された50歳代の患者さんがおられました。独り身で将来を悲観して、外泊時に密かに自殺してしまおうと考えていたのですが、ちょうどその時に、受持ち看護師がつらい想いを何とか支えたいと、スタッフに呼びかけてクリスマスカードを作り、応援の気持ちを伝えました。それを見て、患者さんは「これだけ応援してくれる人がいるのだから、ある命を精一杯生き抜こう」と自殺を思いとどまったと、後に話してくれました。再入院のときも「大切なお守りや」とカードを持参して来られました。

「桜の花が見られるまで生きていられたらなあ」とおっしゃっていましたが、2月に入り、病状の進行から突然失明し亡くなられました。このとき受持ち看護師は、患者さんに桜を見せたいと画用紙で桜を作り、手探りで桜の花を見せてあげることができました。私たちは「最後まで家族のように寄り添う看護を」と心がけました。患者さんの友人が、最後は自分たちが見守るので近い病院に移ったらと勧めたそうですが、「この病院のスタッフが自分の家族だからここで亡くなりたいと言っていた」と亡くなられた後で、私たちに教えてくれました。つらい想い出ですが、心に残っています。

看護にあたり、心がけていること、大切にしていることは?

相手の想いに寄り添い、足浴などちょっとしたケアを通じて、つらいと思っていること、抱えていることを引き出せるよう心がけています。抱え込んでいた思いを打ち明けてもらうことで患者さんに気持ちを軽くしてもらうというだけではなく、そこで得られた情報をカンファレンスを通じてご家族や医師と共有し、みんなが同じ方向を向いて病気とたたかっていけるよう、心を配っています。看取られた後のご家族のグリーフケアも含めて、自分の人生経験を活かしながら寄り添える看護を心がけています。

西神戸医療センターの働きやすい点は?

教育が充実していて、自分が行きたい研修やセミナーにはどんどん行かせてもらえるところはとても良いところだと思います。私自身もただ受講して自分の中で活かしていくだけではなく、職場にフィードバックしていくよう心がけていますが、逆に若い後輩の看護師から教えてもらうこともたくさんあります。
現在の病棟については、目標を立ててそれに向かって一丸となる雰囲気がありますね。カンファレンスなどでは科の隔たりを超えて協力し合っていける職場です。

また、勤務終了時にいつも「お疲れ様」はどこでもあると思いますが、必ずそれに加えて「ありがとうございました」とお互いに声をかけあう挨拶ができるところだと思います。

※インタビュー内容は2013年7月現在のものです。