小児病棟には“小児アレルギーエデュケーター(Pediatric Allergy Educator=PAE)”が
2名います。
「PAE」とは日本小児臨床アレルギー学会のアレルギー疾患の専門家として認められた看護師・薬剤師・
栄養管理士のことです。
小児病棟で看護師向けに実施している勉強会の様子をご紹介します!
エピペンⓇ製剤は、自宅や学校などでアナフィラキシーになった時に使用するもので、子ども本人、家族
又は教職員が打つ注射です。
そのため、患者・家族に注射の方法を指導するのですが、勉強会では看護師同士で練習用キットを用いて
注射をし合います。体験型の学習をすることで、患者さんの立場や気持ちに寄り添った指導ができる
ことを目指しています。
勉強会には新人からベテランまで幅広い年代のスタッフが参加し、みんなで真面目に!?でも和気あいあい
と楽しみながら取り組んでいます。
こちらは、喘息指導に使う模型や吸入器、アナフィラキシーの
際に使用するエピペンⓇ製剤の練習用キットです。
模型や吸入器、練習用キットなどを実際に使い、子どもたちが
目で見て触って理解できるように指導を実施しています。
近年、アレルギー疾患は増加傾向にあり、喘息・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・鼻炎・花粉症
など、アレルギー疾患を持つ子どもたちが多く入院します。アレルギー疾患の治療は主に内服や外用薬の
塗布・吸入・環境整備など、患者さんのアドヒアランスや手技が大きく関与します。そのため、患者指導
がとても大切です。
当院にはアレルギー専門医がいますので、医師と連携しながら、患者指導に力を入れています。
また、病棟と外来でも連携を取り、指導の統一と技術の向上を目指しています。