西神戸医療センターは、「神戸西地域に根づいた安心・安全な医療をめざします」を基本理念に、高度医療・急性期医療の提供をはじめ、国指定地域がん診療連携拠点病院として、患者さんが安心して治療に臨めるように取り組んでいます。さらに、神戸市内唯一の入院施設を持った結核医療の提供など、市民病院としての役割を果たしています。
看護部では、24時間患者さんに寄り添う看護師が、「身体的な回復を支える知識・技術」とともに、「その人がよりよく生きていく力を引き出す感性」を磨くための人材育成に取り組んでいます。特に、救急看護やがん患者に寄り添いその人を尊重できる看護ケア能力を高めることに力を入れています。
看護部の強みである倫理的課題への取り組みも、他職種と協働することができています。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の大きな波にのみ込まれそうになりましたが、職員が一丸となり取り組み乗り越えられました。未だ収束の目途はたっていませんが、2年間の経験を生かして、これからも質の高い新型コロナウイルス感染症看護を提供していきます。
令和4年度は、昨年開設した緩和ケアセンターによる緩和ケア提供体制の院内組織基盤の強化と、がん患者さんへの幅広い支援を充実させていきます。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた救急医療の重要性も高まり、救急外来の拡充が行われます。地域の方々には、より一層安心していただけることと思います。
最後に、コロナ禍ではありますが、日本が平和であることに感謝したいです。そして、私たちは、日々の看護の中でやりがいや充実感を得ながら、誰からも信頼される看護を提供し続けたいと思います。

令和4年4月1日 副院長兼看護部長 認定看護管理者 濱本カナコ