一人一人の患者さんとの出会いを大切にし、患者さんやご家族に寄り添った看護を目指しています
当外来は30の診療科があり、1日平均1,500人前後の患者さんが受診されています。社会情勢の変化から、今までは入院して行われていたような治療が外来で行われるようになってきています。それに伴い、通院治療を受けられる患者さんやご家族の負担や不安も大きくなっていると思われます。外来看護は日々の診察介助と思われがちですが、患者さんが安心して療養ができるよう継続的な看護の提供に努めています。
外来東
外来東は、受付1番、2番、6番とあり、主に内科系の診療科と一部外科系の診療科、処置室、化学療法センターを担当しています。スタッフには、認定看護師(化学療法、皮膚排泄ケア)も働いており、スタッフそれぞれが個々の知識や技術を活かし、協力し合いながら看護の質向上を目指しています。化学療法センターではがん専門看護師や薬剤師が、お互いに情報共有し、患者さんが外来での通院治療を継続できるよう専門的知識を持って助言し、日常生活や精神面でのサポートを行い、安心した生活が送れるように患者さんと共に考え支援していきたいと考えています。
外来西
外来西は、受付3番、4番、5番で、主に外科系の診療科と産科、小児科を担当しています。外科系特有の処置、検査に加え、手術前後や抗がん剤治療などのがん治療中の患者さんの看護を中心にがんばっています。病気を抱えながら日常生活を過ごすことはとても大変なことです。看護師は、病気に対する不安、痛みに対するケアはもちろん、在宅で療養される方々の日常生活でのお悩みなど、退院調整看護師や専門、認定看護師とも協力、連携しながら継続的なサポート体制を整え、患者さん、ご家族に安心して療養生活が送れるような環境を提供していきたいと考えています。
小児科外来では、子どもたちの発達段階に合わせて、処置や検査をうける子どもたちの頑張りを引き出すように努めています。また、慢性疾患やアレルギー疾患等の児とその家族が、病気をコントロールし、安心して過ごせるような支援を目指しています。
地域医療課(入院前支援センター、医療相談係、がん相談支援センター)
地域医療課は多職種(看護師・医療ソーシャルワーカー・事務)が配置され、入退院支援や外来患者の支援、地域医療機関や福祉介護機関などとの連携と患者支援を行っています
地域医療課では、毎朝多職種でカンファレンスを行い、より良い支援に繋がるよう患者情報の共有や事例検討を行います。
入院前支援センター
入院前から、患者さんやご家族に関わり、安心して入院生活を送れるようにサポートします
入院生活のスケジュールや必要物品、高額療養費制度の説明、治療内容やからだの変化、入院までに自宅で行っておくこと(栄養管理、セルフリハビリテーション、禁煙指導等)など患者さんごとに入院目的に沿った情報提供を行います。
また患者さんやご家族から、患者さんの身体の状態だけでなく、入院前の生活状況や住宅環境などの情報をお聞きし、入院治療において問題となることや不安点がないか確認します。必要に応じて病棟看護師や他部門・多職種と連携をとり、患者さん一人ひとりにあった入院治療および看護が提供できるよう計画の立案や入院環境の調整をおこない、支援できるよう取り組んでいます。
医療相談係
患者さん、ご家族の思いを尊重した支援を心がけています
医療相談係では、看護師・医療ソーシャルワーカーがともに協力し、患者さんが病気や障害を持ちながらも、安心して地域で過ごすことができるように支援しています
主治医・病棟看護師・理学療法士・薬剤師など多職種とともにチームアプローチを行い、患者さんやご家族の思いを尊重した支援を心がけています。院内連携に加え、地域の医療・福祉介護機関とも連携し、シームレスな支援を目指しています
在宅療養に向けて、訪問看護師・訪問診療医・ケアマネージャー・患者さんと家族が参加し、退院前カンファレンスを実施しています。入院中から地域と連携し情報共有することは、安心して自宅退院することに繋がっています
現在は、COVID-19感染予防対策のため、リモートによる退院前カンファレンスを主に実施しています
がん相談支援センター
がんに関しての正しく、必要な情報を用いて、相談者さんの意思決定をサポートします
がん相談支援センターでは、国立がん研究センターによるがん専門相談員研修を修了した看護師・医療ソーシャルワーカーが、相談者さんの気持ちに寄り添いながら、様々な気がかりや困りごとに対して、必要な情報を提供することで、その人らしい生活や治療選択ができるようにサポートしています。
相談者さん自身の意思決定する力を信じ、共に考えて行くことを大切にしています。