新人ナースたちの ホンネ!?座談会 Group Interview

新人ナースたちのホンネ!?座談会 Vol.4

第4回 ホンネ座談会 メンバー

ホンネ座談会メンバー

原看護師 3階透析室勤務
高橋看護師 7階東勤務
眞山看護師 5階西勤務
藤井看護師 9階西勤務
外山看護師 6階西勤務

Theme01:入職して一年 今の心境は?

高橋:

インターンシップで7F東にお世話になった時の印象が非常に良かったので、自分から配属を志願しました。混合病棟ですが、なかでも消化器系が中心です。食べてエネルギーをつくり、不要なものを排泄するという、人間にとって大切な営みに関わっていきたいと思っています。 先輩たちに見守られながら、生食ロックのような小さな作業から少しずつ自分のものにしてきた実感はあります。が、病気や治療に関する知識にしろ、患者さんとの接し方にしろ、まだまだ勉強しなければいけないことが多いなと痛感しているところです。

高橋看護師

原:

透析室は志望と違う配属先でしたし、専門性の高いところだというイメージもあり、正直なところ、あまり前向きとは言えない気持ちでスタートしました。 ところが、実際に働き始めてみると、11名という少人数でアットホームな雰囲気で、わからないことがあっても遠慮なく聞ける恵まれた環境でした。プリセプターは3年目と10年目の頼りがいのある方々だったので、親鳥に見守られるひな鳥のような心境で、安心して働くことができました。 1年経って、少しずつ一人で出来ることも増えてきましたし、それが自信ややり甲斐にもつながっています。これまで周りの皆さんに可愛がっていただいた分、お返しできるように頑張りたいですね。

原看護師

眞山:

循環器内科は「いつ何が起こるかわからない」現場ですので、最初は怖いなという思いがありました。ただ、大学時代の恩師から「急性期を経験しておくことは将来必ず役に立つ」と励ましていただいた言葉を胸に、1年間頑張ってきました。 忙しい部署だと言われることもありますが、生命の危機にさらされたり、心不全などで飲水制限を受けたりと、ストレスを抱えた患者さんの精神的な支えになれることに、大きなやり甲斐を感じています。とくに、患者さんからのお褒めの言葉を人づてに聞いたときは嬉しかったですね。普段は気持ちを口にしないような方だったので、なおさらでした。

眞山看護師

藤井:

9F西も混合病棟ですが、1年目は主に整形外科の患者さんを担当しました。手術や治療によって元気になっていかれる患者さんが多いせいか、スタッフも病棟全体も活気に満ちていると感じます。退院後の質の高い生活をつくっていくために、リハビリ期のサポートなど、精一杯の支援をさせていただいています。 2年目に向けて、少しずつ内分泌糖尿内科の仕事も任せられるようになり、整形外科とは違う知識や技術を身に付けるべく奮闘中です。

藤井看護師

外山:

小児病棟は、全部の科があるような病棟ですので、配属直後は「どこから手をつければいいの?」と慌ててしまうことが多かったです。そこで、まずは呼吸器を中心に看ていき、少しずつ他の疾患にも広げていけるよう指導していただきました。 子どもは大好きですが、“母親”の経験がない私は、先輩たちに比べると、子どもにかけてあげるボキャブラリーも少なく、保護者の方にアドバイスや説明をするときも説得力に欠けているような気が・・。裏を返せば、結婚・出産を経ても活躍できる職場だともいえるので、ナースとしても女性としても経験を積んでいきたいです。

外山看護師

Theme02:仕事での失敗や苦労、それを乗り越えた方法について教えてください。

眞山:

自覚はなかったのですが、私はかなりの「マイペース」だったようで、同じ時間内に看ることのできる患者さんの数が、先輩ナースに比べて少なかったんです。ていねいとも言えますが、とくに急性期病棟では、限られた条件のもとで全ての患者さんに目を配ることも大事。そこで、先輩が書いてくださった30分刻みのタイムテーブルを参考に動くようにしたら、自然に時計をチェックする癖がつき、2ヶ月ほどでタイムテーブルなしでもペースアップできるようになりました。 先輩たちのように、てきぱきと対応しながら安心感も与えられるようになるには、まだまだ時間と努力が必要ですが、一歩ずつ近づいていきたいですね。

座談会の様子

高橋:

よくわかります。私も、「ていねい」と「てきぱき」とのバランスがわからなくて、ひとりで大勢の患者さんを看なければいけない夜勤の時などは苦労しました。 ただ、先輩たちの動きを見ているうちに、疾患の種類や病状の重さによる優先順位、ひとりの患者さんに対する処置の優先順位などをハッキリさせ、それに従ってやっていけばいいんだなということがわかってきました。 最近ようやく、自分のことは自分で出来るようになってきましたが、2年目はさらにステップアップして、チームの一員として貢献できるような働き方を身につけたいです。

座談会の様子

原:

透析治療には、患者さんからの情報収集が欠かせないのですが、初めのうちは肝心なことを聞き漏らしてばかりで、何度も注意を受けました。学生時代の実習に比べると患者さんの数が圧倒的に多いため、なかなかイメージ通りに行きません。 先輩たちは、「外来患者さんは、世間話が長くなる方が多い」とか、入院患者さんの個性を把握して、「あの人とは、こういう話をすれば情報が取れる」といったコツをつかんで、上手に1対1のコミュニケーションをとっています。そんなやり方を真似させていただいたり、「透析前に絶対に聞いておくべき情報」と、「事後で構わない情報」とを分けて聞くようにするといいなどのアドバイスを受けたりして、同期と励ましあいながら頑張っているところです。

高橋看護師 原看護師

外山:

子どもは大人以上に個性の違いが大きく、「もう大きいから大丈夫だろう」と安心していたら暴れてしまうなど、年齢だけで判断できないところが難しいですね。また、泣いてしまって血圧が測れなくなる、予期せぬ咳き込みからの嘔吐、オムツ漏れでシーツの取替え・・と、予想外のことが次から次へとおこります。 そこで頼りになるのが、保護者の方のご協力。ママの腕に抱かれたり、顔を見たりするだけで泣き止むお子さんも少なくありません。最初は、遠慮もあって自分だけで何とかしようと思っていましたが、付き添いのご家族にもご協力いただいています。

藤井看護師 外山看護師

藤井:

私は、リーダーへの報告が苦手で、いまでも苦労しています。もともと口ベタなこともあり、「何を伝えたらいいの?」「どの順で話せばいいの?」と迷ってしまいます。必要な情報が抜けていて、何度も患者さんに聞き直しをしてご迷惑をかけたり、報告というよりは単なる質疑応答になってしまったりと、自分でも情けない状況が多々ありました。 でも、こちらが“送られる側”になったとき、先輩からの報告がとてもわかりやすく、「このポイントを押さえればいいのか」「同じことでも、こんな言い方があるんだ」といったコツのようなものが、おぼろげながら見えてきました。 まだまだ、専門用語の知識も不足していますが、いつかは先輩たちのように、患者さんの個性まで浮かぶような報告が出来るようになりたいなぁと思っています。

藤井看護師 眞山看護師

Theme03:仕事のリフレッシュは、どのようにしていますか?

外山:

オンとオフとの切り替えをきっちりつけたいタイプなので、病院から離れた場所でリフレッシュするようにしています。月1回は、国内旅行に出かけるようにしています。

外山看護師 藤井看護師 眞山看護師

藤井:

私は、友達とご飯を食べにいくことが多いですね。職場の仲間と一緒のときもありますが、他の病院で働いている学生時代の友人や、まったく違う仕事に就いている人を誘うこともあります。 仕事の話を相談したいとき、ちょっと愚痴を聞いてほしいとき、完全に仕事のことから離れたいとき・・・など、そのときの気分で誘う相手が変わります。

藤井看護師 眞山看護師

眞山:

私も食事などに行くことが多いですが、究極まで疲れているときは「寝る」のが一番! 学生時代や研修とは比べものにならないほど大変ですので、パワーを充電します。

眞山看護師

Theme04:将来、こんなナースになりたい!という目標を教えて下さい。

高橋:

2年後に、広い視野を持っている看護師になっていたいです。 集中力があると言えば聞こえがいいのですが、ひとつのことに夢中になると、周りにある他のことが見えなくなってしまうところがあります。看護師は、同時に何人もの患者さんを看なければいけませんし、ひとりの患者さんについて考えても様々な症状、検査結果から、今の患者さんの状況を判断できるようにならなければなりません。さらに、患者さんのご家族への配慮も忘れず、業務全体を考えながら、自分がやるべきことをみつけていけるようになってこそ、一人前だと思います。 2年目、3年目ともなれば、チームの一員として、後輩の指導をする場面も増えてくるでしょう。ひとつのことに一所懸命になれる自分の良さはそのままに、いろいろなことに目を向ける努力をしていくつもりです。

藤井:

3年後に、患者さんに信頼される看護師になれるように頑張ります。 私のプリセプターをしてくださっている先輩は、まだ3年目にも関わらず、患者さんからの信頼感がバツグンなんです。それに引き換え私は、おどおどと自信のない気持ちや不安感が表情や態度に出てしまい、ときに患者さんを不安にさせていました。 でも、同期から「あなたの笑顔はいいよ。その笑顔を見れば、安心できそう」と褒めてもらえたので、知識や経験を少しずつ自信に変えて、患者さんの前では堂々と明るい笑顔を見せられる看護師になって、信頼を寄せてもらえる存在になりたいです。

原:

4年後に、スタッフからも患者さんからも無くてはならない存在と言われる看護師になっていたいと思います。 昨年の6月に退職されたキャリア5年目の先輩ナースは、どんなときにも元気いっぱい。明るい声で話しかけ、病棟内にフレッシュなムードを吹き込んでくださる方で、私にとって憧れの存在でした。いえ、私だけでなく、透析室のスタッフみなから頼りにされる存在でしたし、退職のときに患者さんが泣いて別れを惜しむほど慕われている方でした。 先輩の明るさは、しっかりとした技術や豊富な知識がベースにあるからこそ出せるものだったと思うので、私ももっともっと勉強して経験を積んで、周りの人たちにエネルギーを与えられるだけの余裕を持てるよう頑張ります。

眞山:

10年後に、誰からも信頼されるお母さんのような看護師になりたいです。 私が憧れている先輩ナースは、先生からも「医者のレベルを超えている」と言われるほどの知識をお持ちの方です。患者さんの性格に合わせて言葉を選び、言いまわしを変えるなど、きめ細かい配慮もできる方ですし、後輩である私たちにも優しく、私が凹んでいて元気がないときにも、「どうしたの?」と声をかけてくださいました。 キャリアが違うので、いきなり同じようには出来ませんが、そのパワフルな姿をお手本にしながら働き続けて、周りから頼りにされるナースになりたいです。

外山:

15年後に、パワフルなママさんナースになっていたいです。 小児病棟のナースには、結婚や出産を経て働き続けておられる方が多く、今も二人目のお子さんを妊娠中の先輩がいらっしゃいます。体調がすぐれないときもあるはずなのに、常にしゃきしゃきと動いておられて、そのパワフルな姿が病棟のムードまで明るくしています。 そんな先輩を見ているうちに、出産した後も、子育て経験を看護に生かせるようなママさんナースとしてキャリアを重ねていけたらいいなぁという思いが強くなってきました。 まだ結婚もしていないですから、あくまでも夢・・なんですけどね(笑)。

第4回ホンネ座談会メンバーメッセージ 藤井看護師3年後に患者さんに信頼される看護師になれるように頑張ります 外山看護師15年後にパワフルなママさんナースになっていたい 高橋看護師2年後に広い視野を持っている看護師になっていたい 眞山看護師10年後に誰からも信頼されるお母さんのような看護師になりたい 原看護師4年後にスタッフからも患者さんからも無くてはならない存在と言われる看護師になりたい

<<おつかれさまでした>>
以上、フレッシュナースたちのホンネ? ! 座談会でした。配属で希望が叶った人も、ちょっぴり予想外の配属になった人も、1年間で仕事の難しさや厳しさを乗り越え、それぞれのやり甲斐をみつけたようですね。頼もしい先輩たちに助けられながら成長を遂げた5人が、この春からは良き先輩として、新人ナースの手本となり、チームの有力な一員として活躍していただけることを祈ります。

→前回の座談会はこちら

ホンネ座談会 Vol.4