新人ナースたちの ホンネ!?座談会 Group Interview

新人ナースたちのホンネ!?座談会 Vol.7

第7回 ホンネ座談会メンバー

 

ホンネ座談会メンバー

 

Aさん 放射線科勤務
Bさん 8階西病棟勤務
Cさん 6階周産期センター 産科勤務
Dさん 7階東病棟勤務
Eさん 9階西病棟勤務

Theme01:入職して一年 今の心境は?

A:

病棟で患者さんのケアをバリバリやるぞ~と意気込んでいたので、放射線科に配属された当初は涙が出そうなほど落ち込みました。でも今は、検査を前に不安でいっぱいの患者さんをドン!と受け止められる看護師になろうと奮闘中です。最近は、脳外科のエンボリ(塞栓術)など侵襲の大きい検査に入るようにもなり、足りない知識を補っていくのが大変ですが、その分だけやり甲斐も大きくなってきました。

Aさん

B:

毎日覚えることがいっぱいで、気が付いたら1年経ってしまったという感じ。看護部長さんから「成長したね」と褒めていただいても疑心暗鬼になってしまいます。前なら厳しく指導していただけたのに、もうすぐ後輩を迎えるなんて大丈夫だろうか…と焦る気持ちもありますが、チームを交代することなく脳外科で働くことができたので、より深い知識と経験が積めたはずと、自信を持って頑張りたいです。

Bさん

C:

小学校1年生のときから憧れ続けた助産師になれて最高の気分です。ただ、「おめでとうございます」と言える幸せな職場である半面、妊産婦さんと赤ちゃんの命をお預かりするシビアな職場でもあり、不安に押しつぶされそうになったこともありました。学生時代、周りの方に助けてもらいながら取り上げた10例とこの1年とでは、私のお産に関わる姿勢がずいぶん変わったと実感します。責任感で身の引き締まるような毎日です。

Cさん

D:

7階東病棟の主な担当が消化器外科ということもあり、手術を受けられる方や終末期の患者さんに数多く接してきました。処置に求められるスピードも患者さんの変化も、すべてが「速い!」と感じています。私は不安が顔に出てしまうタイプなのですが、「大丈夫?」「頑張って!」と優しく励ましてくださる先輩が多くて、少しずつ自信がついてきました。

Dさん

E:

就職を機に親元を離れたこともあり、仕事でも生活でも環境が一変。めまぐるしい日々を過ごすうちに、年を越していました。寮で一緒のCさんや個性豊かな病棟の同期に囲まれて、うまくストレス解消しながら楽しく過ごせたかなぁと思います。整形外科の担当なのですが、自立項目が増えてきましたし、時間も少しずつ短縮できるようになったのが一年間の進歩かなぁと思います。

Eさん

Theme02:スキルアップを感じたのは、どんな瞬間?

B:

今年に入って患者さんを受け持つようになり、自分で考えて動けるようになったときです。昨春は、先輩をお手本にして真似るだけで精一杯でしたが、いまは看護計画もひとりで立てられるように。特に脳外科は、看護師の介入次第でリハビリなどの効果が変わってくるので面白いですね。慢性硬膜下出血の患者さんに「鬼軍曹!」と呼ばれながら、1週間みっちりリハビリに付き添ったことがあるんですが、退院までに歩けるようになられたときは本当に嬉しかったです。

C:

先輩に見守られながら自分で考えて動き、赤ちゃんを取り上げられるようになったとき、「ようやく独り立ちできたかな」と感じました。出産の状況は、お一人おひとり全く違うものですから、経験を積むたびに、足を温めるとか、腰をさするとか、歩行してもらうことなど、「こんなときは、こんな介入をしてみよう」とお産に向けて準備できることが増えていると思います。帝王切開のベビーキャッチにも入ったことも貴重な経験のひとつです。

Cさん

D:

点滴を落とすスピードの調節、吸引などの技術がずいぶん上達しました。また、手術後やケモ(化学療法)の観察など、少しずつできることが増えてきたなと実感しています。先輩からの質問に答えられなくて「うっ!」となることも多かったですが、それがきっかけで覚えられたことがたくさんありました。毎日一緒に”振り返り”をし、的確なアドバイスをくださったことにも感謝しています。

Dさん

E:

担当している患者さんから「あなただったら、何でも話せるわ」と言っていただいたときは本当に嬉しかったです。ナースになったばかりの頃は、一人でできることが少ないうえに、先輩たちに比べると処置に時間がかかり、患者さんに不安を与えることもあったかもしれません。そんな私が、安心して頼っていただける存在になれたのかなぁと思うと自信になりました。

Eさん Dさん

A:

先生方に、患者さんのバイタルサインの変化などの情報を言えるようになったときです。始めのうちは先輩の動きや発言をそばで見聞きするだけだったのですが、どの情報がどのくらい重要かを判断して伝える自信がついたんでしょうね。まだまだ先輩たちのレベルには程遠いですが、急変への対応力では病棟ナースに「負けてないぞ!」と思っています。

Theme03:目標とする先輩はどんなナースですか?

C:

先輩たちからは「いつも元気がいいね」と褒めていただくのですが、デリケートな話まで大声で喋ってしまったり、そんなに忙しいわけでもないのにバタバタしてしまったり……という点は反省しています。もう少しTPOをわきまえて行動できるよう心がけ、スマートに動きつつも、どんなに短い時間であっても患者さんの傍らに寄り添えるような助産師になりたいです。

Cさん

D:

患者さんに信頼していただけるよう、会話の”引き出し”が豊富なナースになりたいです。たとえばケアの提案をするときも、知識が豊富で話し上手な先輩は、そのケアが患者さんにとっていかに大切なことか、ちゃんと根拠まで伝えて理解していただいているように見えます。この一年で、情報収集をして計画した時間通りに動くところまではできてるようになったと思うので、予定外のことが起こっても落ち着いて臨機応変に動けるように頑張ります。

Bさん Aさん

E:

目の前のことだけでなく病棟全体の動きを見て判断できるナース、患者さんご本人だけでなくご家族にも配慮できるナースが目標です。たとえば、術後に予想していない変化が起きたとき、あらゆる可能性を考えて指示を出せるリーダーの姿に憧れます。アセスメントに必要な情報をきちんと集められるよう、先輩から「何でこうなってるの?」と質問されてわからなかったことを新たな着眼点として覚えていくことを心がけています。

Cさん

A:

患者さんを安心させられるナースが理想です。見た目の問題だけではないはずですが、先輩ナースと私とでは、検査室に入って挨拶したときの第一印象からして、全然違う気がするんです…。きっと、経験や慣れ、手技の高さや知識の豊富さからくる自信が、佇まいにも表れるのでしょう。「大丈夫、私に任せてください!」と患者さんをお迎えできるようになりたくて、まずは笑顔や堂々とした姿勢を真似ることから始めています。

Bさん

B:

学校を卒業したばかりの頃は、「愛されナース」が私の理想像でした。でも、実際に働き始めてみると、ニコニコと笑顔を向けるだけでは深刻な状況にいる患者さんやご家族の気持ちに寄り添えないこともあり、心身ともに元気な人とのコミュニケーションとは違うものが必要だなと痛感したのです。コミュニケーション力と観察力をバランスよく備えていて、かつ、ケアの知識も実践も豊富で、トータルに患者さんの力になれる実力をつけたいです。

Theme04:仕事のリフレッシュはどのようにしていますか?

B:

日勤のときと夜勤明けとでは、少し違いますね。日勤が続くときは、知識の補充だけしたら、さっさと寝てしまいます。

D:

偉いなぁ。勉強してから寝るの?

B:

わからないことを残したままだと、不安で寝付けないから……。

A:

放射線科の1年目は5日勤で土日が休みというリズム。日勤のときは、仮眠をとってから勉強しようと思うんだけど、寝過ごして朝を迎えることがほとんどです(苦笑)。

E:

休日に寮でまったりしようかなと思っていると、Cさんが遊びにくることが多いです。出身地も近いし、共通の友達がいるので仲が良く、お互いの部屋をよく行き来しています。

Eさん

C:

病院の同僚とは仕事の悩みを打ち明け合ったりできるし、学生時代の友達とは気の置けない付き合いができるし、どちらも大切な存在ですね。

B:

いまは余裕が出てきて友達とライブに行ってはじけたりしているけれど、忙しいときは、病棟の同期と仕事終わりに食事に行くくらいかなぁ。ドラマに出てくるOLさんの「アフター5」みたいなのに憧れちゃう。

C・D:

あ~わかる。お料理とかヨガとか。

A:

私は、買物に行くことが増えました。お給料がもらえるから、学生時代より気が大きくなって、洋服をいっぱい買ってしまいます。

Theme05:将来、こんなナースになりたい!という目標を、「○年後に、○○○○な看護師になります」という具体的な形で教えて下さい。また、後輩となる学生の皆さんにメッセージをお願いします。

D:

5年後に「患者さんやご家族、周りのスタッフからも信頼される看護師」になれるよう頑張ります。人柄が良いだけでなく知識も豊富で、みんなから頼られる人になりたいです。私のいる病棟は、先輩たちがとても優しくて、同期3人の個性に合わせて指導してくださるのがとても心強かったので、私も後輩たちに同じように接してあげたいなぁ。

E:

5年後に「患者さんの心に寄り添えるような看護師」になりたいです。どんな状況でもテンパらずに、落ち着いてスピーティーに対応できるようになりたいです。入職したら、どこに配属されても忙しい毎日を過ごすことになると思うので、国家試験が終わったら心残りのないように、思いっきり友達と遊んだり、やりたいことをやっておいてください!

A:

5年後に「安心感がにじみ出る看護師」になりたいです。もうすぐ救急外来に行くことになると思うのですが、患者さんがパッと私の雰囲気を見ただけで、「この人なら安心」と思ってもらえるようなオーラをまといたいですね。 学生の皆さんは、「放射線科」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、病棟とは違うやり甲斐がみつけられると思います。急変に強いナースを目指すなら、ぜひ志願して来てください。

B:

5年後に「後輩からも患者さんからも頼られる看護師」になりたいです。いまの病棟に、ものすごく優しくて、まさに”白衣の天使”のようなナースがいらっしゃって憧れています。私も後輩たちから、「あの先輩に聞けば優しいし、フォローしてもらえる」と言われるようになりたいし、患者さんからは「あの人が部屋の担当についてくれると嬉しいな」と思われるように、知識も人柄も磨いていきたいです。 落ちこぼれの学生だった私ですが、いまはちゃんとやっています。大切なのは、現場に出てからのファイティング・スピリッツですよ!

C:

5年後に「一人ひとりに丁寧に関われる助産師」になりたいです。猪突猛進の性格で、元気なのは良いところだと思いますが、行動も心や頭の中もバタバタと走り回らず、もう少し落ち着いてやっていけるよう心がけます。 いま振り返ると、学生時代が一番楽しいときなので、一日一日を大切に過ごしてください。入職してからも素敵な人に出会えると思いますが、看護学生時代の友達は、きっと一生の友達になりますよ。

第7回ホンネ座談会メンバーメッセージ

<<おつかれさまでした>>
今回の座談会は、研修が終わった直後に開催しました。疲れているはずなのに、元気いっぱいに答えてくれたフレッシュナースたち。「後輩が来るなんて、焦る!」と言いながら、しっかりと自らの成長を実感し、さらに自信を持って患者さんに寄り添っていけるよう努力を続けているようです。仲良しの同期と切磋琢磨しながら、素敵なナースを目指してくださいね。

→前回の座談会はこちら

ホンネ座談会 Vol.7