新人ナースたちの ホンネ!?座談会 Group Interview

先輩ナースたちのホンネ!?座談会 Vol.10

第10回 ホンネ座談会メンバー

ホンネ座談会メンバー

Tさん 9F東病棟
Nさん 手術室
Mさん 10F東病棟
Nさん 5F西病棟
Hさん 9F西病棟

Theme01:1年生看護師の成長を感じてうれしかったことは?

Tさん:

みんなそうだと思いますが、私が担当したプリセプティも初めは緊張して患者さんとうまく話せず、報告も検温の数値を伝えるくらいで、何を報告・相談すればいいかわからない状態でした。後期になると、患者さんの今の状態を把握して、自分の考えを含めて報告や相談ができるようになるなど、成長が感じられます。
プリセプティが入職して間もない頃、薬剤アレルギーの症状が出た患者さんがおられました。すぐに変化に気付けず、患者さんがしんどい思いをされたことにショックを受けて、しばらく落ち込んでいたようです。私自身も説明不足な部分があったと反省し、一緒に勉強したのですが、その後、自分でも勉強して、対応や今後の取り組みを考えて報告してくれました。失敗を乗り越えて、看護師として患者さんと関わっていく姿勢や成長が見えてうれしかったです。

Nさん:

手術室希望のプリセプティだったので、希望通りに配属されてモチベーションは高かったのですが、学生のときになじみのない部署ということもあって、それまで学んだことが通用せず、ギャップを感じていたと思います。最初は何をどう質問すればいいのかわからない状態だったのが、日々経験を積むうちに少しずつできることも増え、積極的に質問してくれるようになりました。全科の手術を一通り経験した頃には応用力もつき、質問の仕方が変わってきたなと感じてうれしかったです。

Mさん:

患者さんの前で緊張してオドオドしていたプリセプティが、だんだんベッドサイドで声かけや会話ができるようになっていきました。がん患者さんが多い病棟なので、一人一人の状態を振り返り、背景を知って、共感的態度で患者さんに接することができているのを見ると成長を感じます。また、ほかの先輩看護師が私のプリセプティを見て、「○○さん、何々ができていたよ」と褒めてくださるのを聞くと、私もうれしく思います。

Nさん:

学生っぽさが抜けず、患者さんから注意されたり敬語が使えなかったりしていたプリセプティでしたが、日々振り返りしていくうちに、自分主体ではなく患者さん主体の看護ができるようになっていきました。最近、退院された患者さんから病棟にお手紙をいただき、プリセプティの声かけに対してお褒めの言葉が綴られていたと師長さんから聞いたときには、すごくうれしかったです。

Hさん:

私が担当したプリセプティは何を聞いても「大丈夫です」という感じで、人に相談するのが苦手でした。ときどき、切羽詰まって自分の中で抱え込んでしまっている場面もありました。しかし、先輩方にフォローしてもらいながら経験を重ねるうちに、徐々に自分が思っていることを話せるようになり、能動的に患者さんと関われるようになったので、その成長がうれしいです。

Theme02:プリセプティを見て、すごいなと思ったことは?

Mさん:

看護師にとって報告・相談は大事な仕事です。1年目は自分で判断できないので、知識や経験のある先輩に相談する必要がありますが、それがしっかりできる今のプリセプティはすごいなと思います。状況を説明し、今自分が何に困っているか、先輩にどうしてほしいかなどを的確に伝えることができる人なので、指導する側としても教えやすいです。

Hさん:

仕事に慣れてくると、日々忙しい中、いかにスピーディーにケアをこなすかを考えて業務的になりがちです。プリセプティは慣れてきても一つ一つをていねいに行っているので、そこは自分も忘れちゃいけないと思っています。

Nさん:

毎月、目標を書いて、何ができて何ができていないかを明確にする振り返りを行っています。私自身はそれが苦手でしたが、プリセプティは自己分析が上手なのですごいなと思いました。先輩から言われたことや自分で気付いて反省したことを文字に起こすのが得意で、振り返りの際も「ここができていなかったので、こうしようと思います」と言ってくれるので、こちらも助言しやすく、次につなげやすいです。

Nさん:

手術室では患者さんと直接話す機会がほとんどなく、学生の頃に思い描いていた看護師像とは違うと思います。にもかかわらず、ドクターやオペ看の先輩に物おじすることなく、わからないことはわからないとハッキリ言え、質問できるのはすごいと思います。私が1年目のときは、ほとんどしゃべれなかったので、そのまま続けていってほしいと思います。

Tさん:

担当している4科について1つずつ勉強してもらっていますが、レポート用紙のまとめ方がすごくきれいで感心しました。自分で作った振り返りノートに索引をつけたり付箋を貼ったり、すぐに調べられるように工夫してあり、前回の手技の反省点などをわかりやすくまとめてあるので、指導側としても助かります。

Theme03:他のスタッフから助けられたと感じたことは?

Nさん:

目標を立てても、なかなかプリセプティの行動に変化が見られず、悩んで先輩に相談したことがあります。先輩からは、目標を立てるだけでなく、目標に対する行動計画を本人に具体的に決めてもらい、それを達成できたかどうか評価したらいいのではというアドバイスをいただきました。実践すると、想像以上にうまくいきました。
一人一人性格も違えば、できることできないことも違うので、同じフォーマットで書いてもらうのではなく、その人に合ったやり方にアレンジしていったのがよかったのだと思います。次のプリセプターにもつないでいきたいです。

Hさん:

助けられてばかりです(笑)。

Tさん:

病棟全体、チーム全体で1年生を育てるという共通認識があるので。(全員うなずく)

Nさん:

常に周りに助けられながら指導しています。(全員うなずく)

Mさん:

ペアを組んで業務にあたりますが、同じ人とばかりいるとお互いしんどくなるので、たまに話しやすい先輩と組んでもらうと気分が変わっていいみたいですね。

Theme04:プリセプターをして自分が成長したと思うことは?

Tさん:

私は2年続けてプリセプターをしました。1人目は、業務的なことはアドバイスできても、例えば人間関係の悩みなどは男性の私には相談しにくいのではと思っていました。年の差があったので、どんな風に指導すればいいのか難しいと感じる部分もありました。2人目は思い切って、遠慮せずに話してみたら、意外となんでも相談してくれました。しっかり話せるようになって、1人目のときは自分が気を使いすぎていたのだとわかりました(笑)。自分から声をかけていくことで、自分も一つ成長したかなと思います。

Nさん:

私は反対に男性のプリセプティを担当して、どう接したらいいのか悩みました。プライベートなことは同性同士の方が話しやすいようなので、ときどき男性看護師の先輩とペアを組んでもらっていました。
以前は人に頼るのが苦手でしたが、プリセプターをするうちに一人で解決できないことがあれば先輩に相談できるようになりました。その気持ちを主任や師長に伝えて共有することも大事だと先輩から言われ、話す機会を設けていただき、病棟のみんなで解決策を考えてもらったこともあります。しんどくなったときのヘルプの出し方がわかってきた点では、少し成長です。自分一人ではなくチームで働いているのだと改めて感じました。

Mさん:

成長したかなと思うところもありますが、まだまだ課題も多いと感じています。プリセプティがつまずいていたら私がなんとかしてあげなきゃと思ったり、ほかの先輩から指導を受けていたら、どうしたら改善できるか考えて厳しいことを言ってしまったりしていました。それを早めに周りの先輩に共有して、指導法を相談していたらよかったと思い、少しずつそうしています。今後も早めに相談していきたいと思います。

Hさん:

プリセプターに決まったときから、先輩方の間で「Hさんは自分一人で頑張ろうとする人だから、みんなでフォローしてあげないとね」という話になっていたそうです(笑)。プリセプティも私と同じタイプで、「相談したらダメかな?」「できるところまで自分でやらなくちゃ」とプレッシャーを感じていたようです。先輩方が私たち二人を気にかけてくださったおかげで、相談することは悪いことじゃないんだ、みんなに相談しながら一緒に解決していけばいいんだということが学べました。

Nさん:

私はオペ看という仕事柄もあるのか、必要最低限のことしか喋らないタイプなので、怖いと思われているようです(笑)。自分の話し方に問題があるのか、声をかけづらい雰囲気があるのかもしれません。最近は意識して自分からコミュニケーションを取るように心がけています。担当外のプリセプティにも話しかけるうちに、みんな少しずつ心を開いてくれるようになりました。コミュニケーションの工夫を学べたという点では、成長かな?

Theme05:当院で働いてみたいと思っている方に一言

Tさん:

国家試験の勉強は、余裕をもって前年から始めましょう!私は遅かったので、毎日10時間以上勉強するはめになりました(笑)。

Nさん:

社会に出れば、学生時代とは違う人間関係の部分でつまずくことがあると思います。あまり気負わずに、同期同士で話すなど、周りに頼りながら少しずつ学んでいってください。

Hさん:

最初は不安ですが、話を聞いてくれる先輩はたくさんいます。私も年齢の近い先輩たちに精神的に支えられてきました。一緒に頑張りましょう。

Nさん:

希望した部署に配属されないこともありますが、落ち込まないで。3年間働いてみて、看護の根底となる部分はどの部署でも同じだと思いました。まずは現場で、基本を学びましょう。

Mさん:

看護師としてまだまだ成長段階の3年目前後の先輩ナースがプリセプターとして教育担当になるので、一緒に成長していきましょう!

<<おつかれさまでした>>

→前回の座談会はこちら

ホンネ座談会 Vol.10