新人ナースたちの ホンネ!?座談会 Group Interview

新人ナースたちのホンネ!?座談会 Vol.3

第3回 ホンネ座談会 メンバー

ホンネ座談会メンバー

長岡陽子 8階西病棟勤務
三橋拓也 5階東病棟勤務
福井智可 6階東病棟勤務
大西雅子 9階西病棟勤務
尾川沙紀 6階西病棟勤務

Theme01:入職して一年・・・今の心境は?

福井:

もともと助産師志望だったこともあり、入職直後のモチベーションを今でも保てていると思います。また最近は、1人で任せてもらえる業務が増えてきて、少しは実践スキルが上がったのかなという手ごたえもありますね。ただ、少し出来るようになったことで、逆に出来ない部分がクローズアップされて、新たな課題にぶちあたることも。アセスメントにしろ技術にしろ、自分の力不足を感じることが多いし、「現場は教科書通りじゃないんだなぁ」と実感する毎日です。

福井智可

尾川:

私は、「学生のとき、もっと勉強しておけばよかった」と思うことが多いです。最初は大好きな子どもと接することができる喜びでいっぱいでしたが、すぐに「何もわかってないなぁ」と自分の知識の浅さに落ち込みました。先輩から注意をうけて、まだ患者さんに責任を持って対応できるレベルまでいっていないのではないかと不安になったり・・。でも、小児科は入職前から志望していた科なので、先輩たちに頼ったり、甘えたりしながら、しっかりしなきゃと頑張っています!

尾川沙紀

長岡:

8F西では看護師は3チームに分かれて14ヶ月ごとに担当する科が変わる混合病棟です。脳外科を志望したのは、学生時代の実習がきっかけでした。頭の手術に立ち会って倒れてしまったんですが、後でわからなかったことを医学書で調べてみたら、病状と手術の内容がわかって腑に落ちた感じがして、興味を持ちました。入職直後はわからないことだらけで満足に動くことができませんでした。受け持ち患者さんの状態によって日々変化があるのが大変でもあり、やり甲斐でもあり。もうすぐ3つの科をまわり終えるところまできて、やっと少し慣れてきたかなぁ。

長岡陽子

大西:

9F西も混合病棟ですが、重症度に応じて2チームに分かれて担当しているので、1日の中でいろいろな科の患者さんを担当します。最初は「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と焦りました。が、ある程度、整形のことがわかったら内分泌のことも看るようにと、先輩たちがフォローしながらひとつずつ丁寧に指導してくれたので、ようやく一通りのケアができるようになったところです。2年目に入るまでに、その場でアセスメントができるよう、知識も技術も高めていきたいと思っています。

大西雅子

三橋:

学生時代の研修で救急に興味を持ち、急性期のいろいろな疾患を見てみたいと志望して入職しました。座学で学んだことだけでは通用しないなという厳しさはありますが、やりたいことをやってお金をもらえるなんて恵まれているなと思います。ただ、「最初からできるわけがない」って覚悟していたつもりなのに、その想像を下回る働きしかできていない気がすることも多く、決して余裕があるわけではありません。国家試験で学んだことだけでは不十分ですしね。でも、幸いモチベーションは落ちていないので、もっと努力したいと思います。

三橋拓也

Theme02:自分の成長を感じることや、自信を持ってできるようになったことはありますか?

大西:

以前は、お2人の患者さんを同時に担当するとアップアップだったのが、最近では6、7人の方でもなんとか看られるようになりました。先輩からも「複数の患者さんも看られるようになったね」と褒めていただいて、うれしかったです。

長岡:

わかります。はじめは、時間管理が下手なので、色々なことを同時並行で進めることができませんでした。私の場合は、先輩にフォローしていただきながらやっていた業務が、少しずつ一人でもできるようになってきたとき、自信がわいてきました。日々の積み重ねが大事ですよね。受け持ちの患者さんの状態が悪いのに自分がうまくできなくて落ち込む日もあるし、朝からうまくいくことが続いて、気持ちがあがる日もあります。

尾川:

少しずつですが、患者さんに対して主体的に関われるようになってきたかなと思います。単に病状について話すだけではなく、家族の話を聞いたり、退院後の不安などを聞いて相談に乗ったりするのも、看護師の大切な仕事だというのがわかってきました。先輩は、ストレートに「不安はない?」と尋ねるのでなく、何気ない日常の会話から聞き出したり、普段の様子を見て慮ったりすることができているので尊敬します。

大西雅子

尾川紗紀

Theme03:研修期間は大変でしたか?

三橋:

大変と言えば大変ですが、一番しんどいのは患者さんのはず。大変な状態の患者さんを前にして、自分たちがキツイとかしんどいなんて言っていられません。痛感したのは、知識として学んだことだけでは役に立たない、教科書通りにはいかないことの連続だということです。とくに始めの数ヵ月は力不足を感じることが多かったですが、朝の調整の時間に先輩たちが惜しみなくアドバイスをしてくれたのが、参考になり、励みにもなりました。先輩たちの話を聞いていると、いろいろな切り口で、物事を考えられるようになるので、よかったと思います。次の調整には、自分の意見としてまとめておけるように心がけていました。

尾川:

学生時代の勉強も大事ですが、入職してから学ぶことの大きさとは比べ物になりません。とくに最初の頃は、仕事そのものにも慣れていないので体力的にも精神的にもキツイですが、小児科は優しくてフレンドリーな先輩が多いので、相談しやすくて助かりました。

三橋拓也

新人期間中のホッとタイム!①新人研修

入職したばかりの頃は、右も左もわからず誰もが不安になります。当院では、各自が配属される前の4月初めの時期に新規採用社研修とウェルカム研修を実施しています。こうした研修を通じて、院内の雰囲気にも慣れ、同期や指導する先輩とも顔なじみになれます。

研修の様子

新人期間中に行われる研修についての詳細はこちら!

Theme04:先輩を見ていてスゴイと感じるのは、どんなところですか?

三橋:

救急に対する使命感というか責任感というか、アツい思いを持っておられるところですね。その気持ちが患者さんに対する接し方に表れていると思うので、見習うようにしています。まだまだ男性看護師は少ないですが、救急や脳外科、整形外科のように体の自由が利かない患者さんが多いところでは男性看護師の強みを活かすことができます。また、救急病棟にはテレビがなく、日常生活から隔離されているようなところがあるので、たとえばスポーツの話にお付き合いするなど、男性目線を生かせるシチュエーションもあるなと感じています 。

福井:

患者さんに対して優しくするだけなら、なんとか新人でも真似できますが、先輩たちは安定感があるというか、どっしりと落ち着いた雰囲気を持っていて、「優しくて、しかも信頼できる看護師さん」と思われているところがスゴイ! それは、知識や経験を積み重ねた結果なんでしょうね。

大西:

同期3人でよく話すんですが、私たちは疾病を見るのが精一杯だけど、先輩たちは患者さんのプロフィールや性格まで考えて対応しておられます。患者さんがポロリともらした言葉を独り言ですまさず、情報として捉えてしまうところなど、いくら尊敬しても足りません。私たちも2年目になるのだから、その力をつけていかなくては!

福井智可

座談会の様子

Theme05:休みの日の過ごし方を教えて下さい。

全員:

夏頃までは日勤だけで土日が休みだったので、月1回のフォローアップ研修の後に同期で飲み会をするのが定番でした。今は、夜勤もあるし病棟ごとに勤務体系がバラバラになったので、全体が集まるのは難しいですね。

長岡:

私も入職直後は、休日=寝る って感じでしたけど、最近はオフタイムを充実させたいという気持ちが高まってきて、遠出するようになりました。温泉や海にも行きますよ。外で遊んで過ごしたほうが、気持ちの切替えがうまくいく気がします。

長岡陽子

尾川:

同感です。働いた自分にごほうびのつもり、友達とお茶をしたり、大好きなアーティストのコンサートにはチケットが取れる限り行きます。その日を楽しみにする気持ちが、仕事の張りになるんです。

大西:

休みが1日のときは寝坊して終わりということも多いですが、2日あるときは学生時代の友達と遊びに行くことが多いかな。別の職場で看護師をしている子の話を聞くと、「あぁ、この子も頑張っているんだから、私も頑張らなくちゃ!」と励まされます。

福井:

私の病棟は同期が7人もいるので、同期で集まってバースデーパーティーをしたりします。

ほか4人:
え~! うらやましい。そんな病棟もあるんだ。

ノート ボールペンなどの所持品

ノート はさみ 物差しなどの所持品

新人期間中のホッとタイム!②同期の仲間や部署内でのオフタイム

つらいことや壁にぶち当たることもあるけど、みんなで集まって日々の悩みや嬉しかったことを共有したくなりますよね。仕事帰りや休日には、同期の仲間同士・所属する部署の先輩たちとご飯を食べたり、遊びに行ったりして気分転換すれば、「また明日から頑張ろう!」って思えるもの。

どの部署も楽しい雰囲気で和気藹々!あなたが働きたい職場は?

Theme06:これから看護師になる方へのメッセージをお願い致します。

尾川:

学生時代にもっと勉強しておけばよかったなぁと悔やむことが多いので、しっかり勉強しておいてください。入職してからは、さらに学ぶことが多いですが、ヤル気と愛嬌があれば乗り越えられるはず。私もまだまだ未熟ですが、患者さんに信頼される看護師になれるように、また、後輩の皆さんにも頼られる先輩になれるように頑張りたいと思います。

大西:

継続は力なりという言葉があるように、しんどくても休まずに続けていけば、知らなかったことを知り、わからなかったことを理解できる日がくるので頑張ってください。私も最初は緊張していましたが、9F西病棟は20代、30代の若い看護師が多く、親しみやすい雰囲気だと思うので、すぐに慣れますよ。1年目は言われたことをこなすだけで精一杯でしたが、皆さんの良いお手本になれるよう自分から動ける看護師を目指します 。

第3回ホンネ座談会メンバー

福井:

この病院は出産の数がとても多く、合併症のお母さんや病気の赤ちゃんを受け持つ機会も多いので、学校で学んだことを生かせるでしょうし、それ以上のことを学んでいける職場だと思います。私も知識と技術の両方を高めて、先輩助産師として自信をつけていきたいです。それはきっと、患者さんのためにもなると思うので。

三橋:

学生時代のうちに思い切り楽しんでおきましょう。そして、入職してからも自分のペースを崩さずに働くことを目指してください。一年目は目の前のことをこなすばかりでしたが、後輩の皆さんを迎えるに当たって、周りにも目配り気配りができるようになりたいと思います。そして、いろいろとフォローして下さった先輩に少しでも近づけるようになりたいですね。

長岡:

これは、私自身に対するメッセージでもあるんですが、何事にも常に向上心を持って取り組みましょう! 前向きな気持ちがあれば、自分のことだけでなく、周りのことを考える余裕も生まれると思うし、そこから生まれる余裕が表情にも出ると思います。患者さんにも仲間にも元気な笑顔を向けられる看護師になれるよう、一緒に頑張りましょう。

大西雅子 長岡陽子 三橋拓也

尾川紗紀 福井智可

第3回 ホンネ座談会メンバーメッセージ 2年目も頑張ります

以上、フレッシュナースたちのホンネ!? 座談会でした。冒頭では、「もう、先輩になっちゃうなんてコワい。焦る~!」と話していた5人ですが、この1年間の歩みを振り返るうち、自分の成長ぶりに気づき、少し自信が湧いてきたようです。春からは、新・一年生の良き先輩として、共に悩み、共に学び、共に成長していただければと思います。

→前回の座談会はこちら

ホンネ座談会 Vol.3