新人ナースたちの ホンネ!?座談会 Group Interview

新人ナースたちのホンネ!?座談会 Vol.9

第9回 ホンネ座談会メンバー

ホンネ座談会メンバー

Mさん 8F東病棟
Kさん 6F東病棟
Nさん 救急病棟
Yさん 7F西病棟
Iさん ICU(集中治療室)

Theme01:入職してもうすぐ一年、今の心境は?

Kさん:

6F東病棟の周産期センターに配属されました。だんだん仕事に慣れてきて基本的な業務はできるようになったかなと感じます。一日中動き回れる体力もつきました。でも、働き始めてもうすぐ一年になるのに、急変時の対応などはまだカンペキにはできなくて若干落ち込み気味です。

Nさん:

私の配属先は救急病棟です。症状の軽い患者さんの対応には慣れてきて、最近は心不全や肺炎、脳梗塞など、重症の患者さんを担当することも増えてきました。

Mさん:

8F東病棟で免疫血液内科、婦人科、精神神経科を担当しています。免疫血液内科特有の骨髄穿刺の介助を一人でできるようになりました。もうあと2カ月で2年生になるのかと思うと少し焦りがあります。

Iさん:

ICUで、主に手術直後の患者さんを担当しています。いろんな疾患の患者さんを担当して、一通りは把握できてきたと感じます。最近は、人工呼吸器を装着した重症の患者さんや、透析患者さんを先輩と一緒に担当するようになりました。2、3年目の先輩は重症の患者さんに対しても冷静に看護できていて、経験の差を感じています。

Yさん:

7F西病棟で消化器内科・外科、口腔外科、緩和ケア内科を担当しています。消化器内科・外科がメインで、検査出しや症状の観察はだいぶ慣れてきました。最近は、自分の科以外も対応できるようになることが課題です。

Theme02:スキルアップを感じたのは、どんな瞬間?

Kさん:

お母さんにお家での授乳をどう進めていくかを指導しています。早い方だと4〜5日で退院するので、入院期間中に指導するには、お家のことを細かく聞いておく必要があります。とくに初産婦さんの場合は初めての授乳なので、夜に手伝ってくれる人がいるか、哺乳瓶がそろっているのかなど、いろいろ確認しないといけないことに気づきました。お母さんの疲れがたまりすぎないようにすることと、赤ちゃんの健康を守ることを心がけています。こうして成長できたのも、先輩の厳しい指導のおかげです(笑)。

Iさん:

最初は患者さんとの関わり方がわからず、戸惑うことが多かったのですが、プリセプターの先輩が教えてくれました。例えば、目の悪い患者さんならパンフレットの文字を大きくしたり、認知機能が低い患者さんなら簡潔に説明したりと、患者さんの状態に合わせて看護できるようになりました。また、先輩が月に一度、勉強会を開いてくれます。事前学習と事後学習の提出物があるので大変ですけどね(笑)。

Mさん:

重症の方の病室を担当する機会が増えたこともあり、終末期看護を勉強し始めました。すると、先輩から「できるだけ安楽な時間を過ごしてもらうために、どうしたらいいのか考えて関わらないといけないよ」とアドバイスをもらいました。患者さんに「ありがとう」と言ってもらえると、やってよかったと思います。でも、仲良くしてくださった患者さんが亡くなられるのは、いつまで経っても慣れませんね。

Nさん:

満床のときでも、前より帰宅する時間が早くなりました。ケアやパソコンでの記録がスピードアップしたんだと思います。また、今までは看護中にナースコールが鳴ったら、先輩に任せていたんですが、患者さんにずっとついていないといけないか、少し離れても大丈夫か、判断できるようになりました。

Yさん:

最初は点滴を作るのさえも「これが患者さんの体に入るのか……」と思うと緊張していました!半年ぐらいまでは、5〜6人の患者さんを担当する中で、症状の観察や、体を拭いたり、検査を出したりなどの業務を時間内に終わらせるのが精一杯でした。今は、患者さんの退院後に目を向けた看護ができるようになり、成長したと感じます。

Theme03:目標とする先輩はどんなナースですか?

Nさん:

先輩は全員すごいです!認定看護師さんと一緒に仕事をすることがあり、先日患者さんの容体に変化が見られたときに、私は酸素をもう少し増やせばいいのではと思い報告したところ、先輩はすぐにご家族に電話し始め、まもなくその患者さんは亡くなってしまいました。患者さんの病気だけでなく、ご家族のことまで一瞬で考えを巡らせて、行動に移したんだと思います。今の私には全然届きませんが、将来そんなふうになりたいと思いました。

Mさん:

どんな質問にも答えてくれる先輩や、忙しいときでも患者さんの訴えをおろそかにせず耳を傾けている先輩など、気遣いのできる先輩がたくさんいて、お手本になります。

Iさん:

Nさんが言ったように、先輩は忙しくても自分の仕事より患者さんを優先しています。入院中は「せん妄」といって自分がどこにいるのかわからなくなる患者さんも多くいらっしゃいますが、その対応も的確で先輩はやっぱりすごいなと思いました。

Yさん:

患者さんに関わる姿勢はもちろん、急変に気づく力など、先輩は本当にすごいです。終末期の患者さんにできるだけ安楽に過ごしてもらえるよう、「体の負担を減らすために、点滴の数を減らしたほうがいいんじゃないですか」と、看護師のアセスメントで医師を動かすこともあります。患者さんの一番近くで見ているのが看護師なので、私も知識を身につけて提案できるようになりたいです。

Kさん:

産後は「マタニティブルー」といってうつのようになるお母さんがいます。夜通し授乳していて疲れている方がほとんどなので、あるお母さんに私はいつも通り「がんばって授乳しましょう」と声をかけました。ところが、その方をちらっと見ただけの先輩が「あのお母さん、マタニティブルー注意やで。ゆっくり話聞いておいで」と指示をくださり、聞いてみると涙を流しながら「本当にしんどくて……」と言われました。私と先輩は同じ人を見ているのに、気づく視点が全然違って、ほんとかっこいい!!って思いました!

Theme04:仕事のリフレッシュは、どのようにしていますか?

Kさん:

リフレッシュはその日のうちにするのが一番なので、同じ病棟の同期と西神中央駅でおいしいごはんを食べます。ごはん屋さんがたくさんあるので、制覇しようとしています!

Nさん:

コーヒーが好きなので、カフェ巡りをしてます。あと最近は、一年生飲み会を企画していて、この前は10人以上来てくれました。これからは他部署の同期も誘ってメンバーを増やしていきたいです。

Iさん:

連休は、友達と旅行に行ったり、実家に帰ったりしています。実家までは新幹線で2時間くらいなので、月に一度のペースで帰省しています。地元でゆっくりするのが一番のリフレッシュですね。

Mさん:

私も実家に帰るか、友達や同期と遊びに行くか、1日休みなら家でゴロゴロしています。就職して一人暮らしを始めたので、少しずつ家具をそろえているのですが、ボーナスでついにコタツを買いました!ニンテンドースイッチも買ったので、ずっとコタツでゲームしてます(笑)。

Nさん:

私もニンテンドースイッチあるよ。

Mさん:

ホント!?今度一緒にしよう!スイッチ仲間が全然いなかったの!

Yさん:

働き始めてから旅行の回数が増えましたね。すぐ「行こう!」と思っちゃいます。実は、嵐が好きでライブに行くのがリフレッシュだったんですが、活動休止すると聞いてショックなんです……。

Theme05:将来、こんなナースになりたい!をいう目標を教えてください。また、後輩となる学生さんにメッセージをお願いします。

Yさん:

今は災害看護に興味があって、非常時にすべての疾患に対応できるナースになれるよう、スキルを磨きたいです。将来的には、離島で看護がしたいです。働き出してから、現場で学ばないと何も身につかないということに気づきました。学生のうちは、何も考えずに遊んでください!

Nさん:

知識をつけるのはもちろん、自分が患者さんの立場になったときに、「この看護師さんに担当してもらえてよかった」と思ってもらえるようにがんばりたいです。救急病棟は優しくて頼りになる先輩ばかりで雰囲気もいいので、興味があるなら来てほしいなと思います。

Mさん:

認定看護師の資格を取りたいです。まずは免疫血液内科を極めて、いろんな科で勉強したいと思っています。国家試験が終わったら勉強を忘れて、遊び回ってください。とくに県外で就職する場合は、地元を離れる前に地元の友達とたくさん遊ぶといいと思います。

Kさん:

正常な新生児を担当できるようになったので、次は疾患のある新生児を担当できるようになりたいです。また、患者さんの訴えや、心の声を感じ取れるようになりたいと思います。働き始めたらしんどいこともあると思いますが、先輩や同期など見てくれている人が必ずいるので、くじけずにがんばってください。

Iさん:

いろんな疾患や急変に対応できるようになりたいです。いずれ精神疾患も担当できたらいいなと思っています。国家試験は大変ですが、終わったら思う存分旅行に行ってくださいね。

<<おつかれさまでした>>
以上、「新人ナースたちのホンネ!?座談会」でした。お仕事終わりで疲れている中、元気に明るくお話をしてくれました。それぞれの配属先に頼りになる先輩がいるようですね。プレッシャーを感じつつも、精一杯努力していることが伝わってきました。これからも同期たちと切磋琢磨しながら、目標に向かってがんばってくださいね。

→前回の座談会はこちら

ホンネ座談会 Vol.9