社会の高齢化とともに、認知症、あるいは認知症予備軍ともいえる方が増えてきています。これらの方々が治療の必要な身体的疾患を抱えていることも少なくありません。身体疾患の治療のために入院された高齢者・認知症患者さんに安全で質の高い医療を提供し、入院中に認知機能の低下を招くことがないように、病院全体で取り組んでいます。その中心として活動しているのが、多職種からなる高齢者・認知症サポートチームです。チームの構成メンバーは医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、リハビリ療法士(作業療法士)、薬剤師、管理栄養士、事務職員です。入院中の高齢者・認知症患者さんをサポートし、退院後により良い生活が継続できるように関わっています。
これまで認知障害はあるものの認知症の診断、加療につながっていなかった患者さんについても、必要に応じて介入を行い、退院後のサポートにつなげることができるように活動しています。