西神戸医療センターは、地域の基幹的な病院として高度医療、救急医療に取組んでいますが、軽い風邪や腹痛、また慢性疾患の日常的な診療の患者さんが多数受診されては、その機能を本当に必要な患者さんの治療に活かせなくなってしまいます。 そこで地域の皆様にお願いしたいのは、ぜひお近くの診療所の中で、ご自分に合った「かかりつけ」の先生を決めていただきたいということです。「かかりつけ医」を持つということは、身近なお医者さんとして病気を治療し、必要に応じて他の医療機関へ紹介してもらうだけでなく、日頃から、健康増進や病気の予防などについて気軽に相談できるアドバイザーになってもらうということでもあります。普段からあなたやご家族のことをよく知ってもらっていれば、いざというときも安心ですし、今後、さらに増加が予想される「生活習慣病」を防ぐためにも有効なことです。
地域にはさまざまな医療機関があります。入院施設のない診療所、入院施設を持つ有床診療所、病院にも一般、療養、精神、結核、感染症など病床の種類があり、それぞれが異なった機能をもっています。このようにいろいろな機能をもつ医療機関が、お互い得意なところ、役割を分担し、協力し合って患者さんの症状に応じた医療を提供していくことを医療連携といいます。
医学の進歩に伴い、医療技術はますます高度化・専門化してきており、一人の医師、一つの医療機関ですべての医療サービスを提供することは制度的にも、実態的にもできなくなってきています。これからはかつての“施設完結型医療”ではなく、患者さんを中心に地域の医療機関が協力して、地域全体で必要な医療を提供していく“地域完結型医療”が求められています。
西神戸医療センターは神戸西地域にあって、そうした医療連携を中心になって進めている病院でもあります。開院前から地域の先生方と一緒に、この地域における連携のあり方について考え、それを進めてきました。
それらの取り組みが認められ、当院は平成25年11月に「地域医療支援病院」として承認を受けています。
当院では、患者さんが地域で安心して継続した医療を受けられるよう、当院と連携・協力して安全で質の高い医療を提供される医療機関を「連携登録医療機関」として登録する制度を設けています。
登録医療機関で、一般の患者さんを対象に保険診療を行なっておられる医療機関は次のとおりです。
(ご同意いただいた医療機関を市区別・医科・歯科別に掲載しています)
連携登録医療機関との間で次のような連携を行っています。
このように普段から連絡を密にし、患者さんの紹介にあたっては、双方の医師が診療情報を交換しながら診察しますので、安心して受診していただけますし、検査や投薬の重複も避けることができます。