地域がん診療連携拠点病院の主な指定要件
診療機能
- 我が国に多いがん(肺、胃、肝、大腸、乳房)と各医療機関が専門とするがんについて、集学的治療(手術、放射線治療、薬物療法等を効果的に組み合わせた治療)と緩和ケアが提供できる体制を有するとともに、各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等がん患者の状態に応じた適切な治療を提供すること
- 地域の医療機関との診療連携体制、協力体制を整えること
- セカンドオピニオンが提示できる体制を整えること
診療従事者
手術、薬物療法、放射線診断、放射線治療、緩和ケア、病理診断等において、がんに係る専門的な知識及び技能を有する医師とコメディカルスタッフ(看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、心理士等)を配置していること
医療施設
- 院内がん登録数 年間500件以上。悪性腫瘍の手術件数 年間400件以上。がんに係る薬物療法のべ患者数 年間1,000人以上。放射線治療のべ患者数 年間200人以上。緩和ケアチームの新規介入患者数 年間50人以上
- リニアック等の放射線治療に関する機器を設置すること
- 術中迅速病理診断を含めた病理診断ができる病理診断室を設置すること
- 治療内容や生活上の注意点等を、冊子や視聴覚教材等を利用して、患者、家族が自主的に確認できる環境を整備すること
研修の体制
地域の医療機関において、がん医療に携わる医師等を対象とした、早期診断、副作用対応を含めた放射線治療、薬物療法の推進、緩和ケア等に関する研修を実施すること
緩和ケア研修修了者一覧
情報の収集提供体制
- 患者、家族、地域住民からのがんに関する相談を受け付け、支援ができるがん相談支援センターを設置すること
- 院内がん登録を実施し、登録数や各治療法についてのがん種別件数の情報公開に努めること
- 自院で提供可能な診療内容について広報すること。住民や学生など地域へのがんに関する知識の普及に努めること
その他
- 公共性の高い調査研究へ協力すること。調査研究の内容や結果を広報すること。患者への調査研究に関する適切な情報提供に努めること
- 自らを評価し、問題点を見つけ、問題意識を共有し、改善策を講じていく体制を整えること。また、改善内容を、地域の医療機関と互いに評価し、地域住民へ公開すること
- 医療に係る安全管理を行う部門を設置し、病院一体として医療安全対策を講じること
当院は、今後とも、地域の医療機関との連携に努め、地域の皆さんに安心で適切ながん診療を提供してまいります。