アレルギー疾患療養指導士について~秋のカサカサお肌にスキンケアを添えて~
CAIって聞いたことありますか?
CAI(Clinical Allergy Instructors)とは、アレルギー疾患療養指導士のことで、喘息やアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の治療や管理に関する専門知識を有し、患者様やご家族への指導スキルを兼ね備えたコメディカルスタッフのことです。
小児科病棟の看護師です。アレルギー疾患療養指導士の試験に合格しました!
小児科病棟ではアレルギー疾患を持つ患者さんやご家族に対して指導や負荷試験などを行っています。
近年、アレルギー疾患を持つ患者さんは増加傾向にあり、治療薬も大いに進歩しています。
しかし、“ただ薬を塗る”“吸入する”だけでは改善せず、正しい方法を身につけて初めて薬剤の効果が発揮されます。
第1関節分の軟膏で手のひら両手分の範囲を塗ります。
例えば・・・アトピー性皮膚炎で入院した児のスキンケア指導では、
- 軟膏を塗る時は、皺を伸ばしながら擦り込まず置くように塗る
- ティッシュが貼り付くぐらいの量を目安にする
と、説明しています。
ティッシュが貼り付いているのがわかりますか?こんな感じで塗ります。
指導する私たちも毎年冬は手荒れに悩まされています。
度重なるアルコール消毒による刺激、手袋の摩擦・・・手の油脂は奪われるばかりです。
上記のスキンケアを私たちも試してみたところツルツルすべすべお肌に復活を遂げました!!
みなさんも是非試してみてください。
患者さんやご家族のニーズに応じた指導を行うことは退院後の治療を継続する手助けとなり、再発の防止、寛解の維持を目指すことに繋がります。
新たにCAIの3名が加わり、これからもスタッフ間で情報共有や勉強会を実施し、指導方法の統一を図り、患者指導の質の向上を目標として行動していきます。