病棟助産師の取り組み
周産期センターでは病棟助産師が妊婦さんやパートナーの方々が安心して妊娠期を過ごし、お産に向けて心と身体の準備ができるよう、毎月第1~4週水曜日の午前中に両親教室を行っています。
以前は講義形式でしたが、昨年9月より講義と体験を取り入れ、妊婦さんやパートナーからも好評です。
今回は「妊娠編」「育児編」「産後編」「出産編」の4回コースのうち、「産後編」「育児編」について紹介します。
「産後編」は予定日まで2~3ヶ月程度の妊婦さんに参加していただきました。
助産師がスライドを使って、産後の身体の変化、産後に行なう骨盤を整えるケアの話をします。
妊婦さんが産後の身体の変化をイメージでき、対処方法を知ることにつながります。
また、母乳育児については母乳が作られるしくみやメリットを理解していただき、助産師と一緒に赤ちゃんの人形で抱っこや授乳する姿勢を体験します。そして、出産後に母乳育児をしてみようと思えるよう関わっています。
パートナーも一緒に参加できる「育児編:産前産後の生活」では妊娠経過、身体づくりと産後の心と体、赤ちゃんとの生活について話し、赤ちゃんの抱っこ・沐浴・着替え・おむつ交換の練習をしています。
また、パートナーに妊婦ジャケットをつけて、妊婦体験をしてもらいます。
パートナーから「お腹が大きくて足元が見えない、歩きにくい」「しゃがんで立ち上がるのが大変」「腰がいたい」などの声が聞かれます。
妊婦体験でパートナーに妊婦さんの気持ちや身体のしんどさを感じてもらい、日常の中で妊婦さんが心身共にストレスがかからないことを考え、実践できるようパートナーに働きかけています。
病棟助産師は妊娠中から妊婦さんと関わり、安心して妊娠~出産・育児期を過ごせるよう、そばに寄り添い、切れ目ない支援を目指しています。