西神戸医療センターは各診療科の協力のもとに西区、垂水区、須磨区を中心とした神戸西地域の救急患者に対して24時間の救急診療体制をとっています。病院中央部門の救急部としては、救急部長の江尻純哉(救急科部長兼循環器内科参事)、救急副部長の柳原千枝(脳神経内科部長)、山口善道(小児科医長)、松浦正徒(外科・消化器外科医長)、森ふみ代(看護副部長)の5人が任務分担し、運営にあたっております。大きな変化としては、2019年4月より診療科として救急科が新設されたことが挙げられます。中央市民病院・救急救命センターから応援医師2名が派遣され、平日時間内は救急医2名と初期研修医1~2名と看護師6名が担当することになり、以前よりも充実した救急体制となりました。また時間外では救急外来にトリアージナースを配置し、ウォークイン患者さんの緊急度に応じてトリアージを行い、緊急度の高い患者さんから遅れなく診察できるようにしています。こうした救急診療を支えるための救急病棟(23床)を橋本裕子師長のもとに2名の主任と約45名のスタッフが切り盛りしており、年間2000名余りにのぼる緊急入院を受け入れております。
小児科については2018年6月より、毎日17時から24時までの救急を受け入れています。また二次救急輪番を毎週土曜日と第2, 3水曜日の17時から翌朝9時までと第2,5日曜日の9時から17時まで担当しています。
また吐下血・脳卒中・循環器の各ホットラインを運用し、平日時間内(9時から17時、循環器ホットラインは19時まで)には当該疾患の迅速な対応に努めています。もちろんそれ以外の時間帯も全科オンコール体制であるため対応可能です。
平成29年度 | 平成30年度 | 平成31年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
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救急 患者数 |
24,650 | 26,308 | 26,990 | 18,330 | 19,019 | 20,588 | 23,237 |
当院は神戸西地域で小児科救急を受け入れている数少ない医療機関の一つであり、救急外来での診療時間である17時から24時は、成人の救急と合わせて特に多くの患者さんが来院されています。
平成29年度 | 平成30年度 | 平成31年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
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救急車 搬入件数 |
3,559 | 4,255 | 4,661 | 4,045 | 3,813 | 4,241 | 5,243 |
救急入院 患者数 |
3,405 | 3,855 | 4,122 | 3,440 | 3,304 | 3,262 | 3,974 |
救急病棟のベッド数は23床ありますが、満床による受け入れ困難を避けるために、入院患者さんの一般病棟への転棟をスムーズにする必要があります。そのためにベッドコントローラーを置き、各病棟と協力して積極的に転棟の促進を図っております。増加の一途である救急車搬送要請ですが、上記ベッドコントロールの改善により、最近は満床による救急車ストップは著明に減少しております。一方で、軽症含め様々な重症度の患者さんで救急外来のベッドが埋まりやすいという現状があり、こちらも対策が急務です。平日夜間診や土曜診、休日急病診療所など地域の先生方のご協力もあり、救急外来患者さんの総数は横ばいで推移しております。神戸西地域の基幹病院として、入院を要するような重症度の高い患者さんを積極的に受け入れるため、より一層の病診連携・病病連携による役割分担をお願いできれば幸いです。
地域から信頼される救急部を目指して、これからも努力してまいりますので、地域の先生方のご理解とご支援、ご協力を今後ともよろしくお願いいたします。
当院の救急診療体制としては、軽症の1次救急から2次救急病院をバックアップする重症救急(心臓血管外科的疾患、重度熱傷、多発外傷を除く)に対処できる体制を整えております。しかし時間外救急においてはマンパワーの関係もあり、疾患によっては対処できない事もありますので、その場合には他施設をご紹介させていただくこともあります。 以下に当院の時間外救急診療体制を示します。
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標榜科 | 時間外救急業務従事者 | |
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I 内科系 | 毎日 |
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II 外科系 | 毎日 | |
III 小児科 (17時~24時) |
毎日 | |
IV 眼科、耳鼻科 金曜日宿直、日曜日日直 |
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V 皮膚科、放射線診断科、放射線治療科 月曜日宿直、水曜日宿直 |
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VI 麻酔科 | 毎日 | |
VII 産婦人科 (院内救急のみ) |
オンコール体制 |