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整形外科

整形外科

ご挨拶

整形外科の診療範囲は広いです。四肢の骨・関節・筋肉・神経や脊椎など運動器を診ますが、小児から若年者・中高年者・超高齢者までが対象であり、運動器の外傷(ケガ)から先天性疾患、変性疾患(年齢とともに進行する病気)までを治療します。「外科」ですが手術だけを行っている訳ではなく、手術以外の治療法(保存的治療)も駆使します。

社会からのニーズは高く、小児疾患や若年者の外傷を治療することにより生産年齢層の社会参加や社会復帰を促進し、中高年者の変性疾患や外傷の治療により健康寿命を伸ばすことに貢献しています。

診療内容

神戸市西地域に密着した診療を行っています。外傷や感染症などの救急・急性期疾患から、関節や脊椎の変性疾患、骨軟部腫瘍にまで幅広く対応しています。

医師は7名で、外傷をはじめ整形外科疾患全般を診ています。外傷以外には、𠮷田は脊椎と人工関節手術、伊勢は関節疾患、阿部は脊椎をそれぞれ主に担当しています。

昨年の年間手術件数は806件、外来初診患者数は1736人でした。外来は2人で行っており、1日平均外来患者数は68.7人でした。ギプスの巻替えや装具の採型と装着は火・木曜日の午後に行っています。

施設認定

日本整形外科学会認定整形外科専門研修施設

主な疾患

  • あらゆる骨折(とくに大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折,足関節骨折など)
  • 変形性膝関節症、変形性股関節症、関節リウマチなどの関節疾患
  • 腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症などの脊椎疾患
  • 手根管症候群、ばね指、良性骨軟部腫瘍など

昨年は手術数が大きく増え、コロナ前のレベルに回復しました。中でも高齢者の骨折(脊椎、大腿骨、前腕骨、上腕骨など)、とりわけ大腿骨近位部骨折の患者さんが増え、昨年1年間で152件の手術を行い、これまでの最多記録を大幅に更新しました。新型コロナウイルスの流行期間中に外出する機会が減ったため、運動量や歩く量が減り足腰が弱くなった人が多いのではないでしょうか。さらに高齢化が進み、認知症や思い併存疾患を持つ人が増えています。


当院では10年以上前から周辺医療機関と協力して地域連携パスを共有し、術後の転院やリハビリテーションを円滑に進めて治療成績の向上につなげられるように努めています。また、できるだけ早く手術を行うように心がけており、半数以上の方を受傷後48時間以内に手術しています。


手術で骨折を確実に治療し、その上でリハビリテーションを十分行って歩行能力の再獲得を目指します。反対側の大腿骨も骨折すると歩行能力がさらに低下するため、再骨折を予防することが重要です。転倒しないように気を付けることはもちろんのことですが、骨折するまで骨粗鬆症の診断や治療を受けておられない方が多いので、内服薬や注射での治療を始めます。症状が安定次第、お近くの医療機関にご紹介して骨粗鬆症の継続治療をお願いしています。

外来受付時間

当科の受付時間は(8時45分~10時45分)です。

他科とは異なりますのでご注意ください。

  • よしだ けいじ

    𠮷田 圭二

    平成3年 卒

    役職

    部長

    専門分野

    整形外科全般(とくに人工関節、脊椎)

    資格

    整形外科専門医
    脊椎脊髄病医
    リウマチ医
    スポーツ医
    運動器リハビリテーション医
    人工関節学会認定医
    義肢装具等適合判定医師
    臨床研修指導医
    京都大学博士(医学)

  • いせ けんたろう

    伊㔟 健太郎

    平成7年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    整形外科全般(とくに関節疾患、脊椎)

    資格

    整形外科専門医

    脊椎脊髄病医

    人工関節学会認定医

    インフェクションコントロールドクター

  • あべ みつのぶ

    阿部 光伸

    平成17年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    整形外科全般(とくに脊椎、骨折)

    資格

    整形外科専門医

  • ながた あつし

    長田 篤史

    平成30年 卒

    役職

    医員

    専門分野

    整形外科専門医

  • やまぐち けんたろう

    山口 健太郎

    令和2年 卒

    役職

    専攻医

  • おおたに たけし

    大谷 武史

    令和3年 卒

    役職

    専攻医

診察室 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
303

𠮷田

伊㔟

大谷

𠮷田

伊㔟
304 長田

阿部

交替 阿部​

山口

305 ギプス外来 ギプス外来

※受付時間 10:45まで

診療実績

( )内は2023年実績

  • 頚椎症性脊髄症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎後縦靭帯骨化症などに対して前方除圧固定術や椎弓形成術を行います。(25例)
  • 腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症などに対しては神経ブロックなどの保存的治療を十分に行ってから手術適応を決めます。不安定性のある症例には固定術も行います。(44例)
  • 変形性股関節症や大腿骨頭壊死に対して人工股関節置換術を行います。(44例) 術後長年経過して緩んだりした症例には再置換術を行います。
  • 変形性膝関節症や関節リウマチの膝病変に対して人工膝関節置換術を行います。(50例) 人工股関節・膝関節ともに、術前に自己血を貯血しておくことにより、ほとんどの方で同種血輸血(他人からの輸血)を回避しています。
  • 膝の半月板損傷や関節炎に対する関節鏡手術を行います。
  • ばね指(20例)や手根管症候群(16例)には日帰り手術をしています。
  • 骨折に対する観血的手術は上肢211例、下肢166例でした。橈骨遠位端骨折の手術は日帰りでも行っています。(68例)
  • 良性骨軟部腫瘍の摘出術を行います。悪性腫瘍が疑われる場合は大学病院やがんセンターなどの専門病院に紹介いたします。

受診について

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