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形成外科

形成外科

ご挨拶

形成外科は、「見た目に関する外科」とも言えます。皮膚表面に現れる異常や外見上の不満を治療するのが私たちの使命です。当院では2016年から専門医による常勤体制を整え、日帰り手術や入院手術を行ってきました。私たちは単に病気を治すだけでなく、より美しく治療することも大切にしています。私たちの専門は「頭のてっぺんからつま先まで」、体表面の悩みがあればお気軽にご相談ください。

診療内容

  1. 形成外科は、日常生活で経験する「けが」や「キズ」に関する相談窓口です。

    私たちは細やかな縫合法や創傷管理の知識を活用し、効率的かつ美しく治癒する方向に導きます。

  2. 幅広い分野で形成手術を行っています。
    私たちは「頭のてっぺんからつま先まで」、体表面のすべての部位を取り扱っています。
  3. 手術以外もやってます

    保存的治療にも精通しており、手術を行った場合と行わなかった場合の経過をお示しし、「安心できる」「納得できる」選択をサポートします。

施設認定

1)日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施施設

2)神戸大学形成外科専門研修連携施設

3)群馬大学形成外科専門研修連携施設

4)山口大学形成外科専門研修連携施設

主な疾患

顔面外傷(顔面骨骨折を含む)

形成外科は創傷治療を専門としています。ケガの初期治療から傷あとのケアまで一貫して行います。ケガをしたときには、できるだけ早く、きれいに治療します。傷あとが残りそうな場合は、テーピングを行い、傷あとが目立たないよう丁寧にケアします。また、顔の骨の骨折についても専門的に治療します。

その他の外傷

顔面だけでなく、手足や体の切り傷や擦り傷についても治療いたします。また、皮膚や軟部組織の欠損を伴うような重度な損傷、手指の切断、神経や腱の断裂にも対応しています。

熱傷

熱傷は日常生活において、ありふれた外傷の一つです。私たちは、できるだけ早く・きれいに治るように、適切な処置方法を指導いたします。しかし、熱傷の大きさや損傷の深さによっては、皮膚移植手術が必要になる場合があります。また、治癒した後にひきつれが生じることがあるため、傷あとのケアも重要です。

傷跡・ケロイド

ケガをした後の傷跡には、テープや特殊な絆創膏を用いてケアを行います。赤みや盛り上がりがみみず腫れのように見える傷跡は「ケロイド」と呼ばれます。体質によっては傷跡が落ち着きにくいことがあり、治療には飲み薬や注射などが用いられます。保存的な治療が効果を得られない場合は、手術が必要となります。手術と放射線療法の組み合わせは、最も効果的な治療法の一つです。当院では放射線治療科と連携し、ケロイドの手術後に放射線照射を行い、良好な治療成績が得られています。

皮膚・皮下腫瘍

皮膚にできる母斑や粉瘤・脂肪腫などの良性皮膚腫瘍の治療を行います。形成外科独特の細やかな縫合技術を用い、傷跡ができるだけ目立たないように努めています。皮膚がんの治療については、皮膚科と協力して診断と治療を進めています。手術に際しては、腫瘍の確実な切除を第一に考え、同時に傷跡が最大限目立たないよう配慮しています。

こどもの形成外科

生まれつき手や足の指が多く、くっついている多指症・合指症の治療を行います。成長と共に手指や足趾の変形が目立つ場合は、骨切りや骨延長術などの手術を行います。また、副耳や折れ耳、埋没耳などの生まれつきの耳の変形にも対応しています。まぶたが十分に持ち上がらない先天性眼瞼下垂症や眼瞼内反症などの目の治療も行います。生まれつきの「黒あざ」に対する切除手術や皮膚移植術も行っています。また、太田母斑や異所性蒙古斑などの「青あざ」については、最新のルビーレーザーを使用した治療を提供しています。その他、体表面の変形に対しても様々な治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

   最新型ルビーレーザーの照射例

下肢静脈瘤

足の血管がこぶのように膨らみ、足がむくみ、だるさ、疲れやすさなどの症状が現れます。また、足の筋肉がつる、いわゆる「こむら返り」も起こりやすくなります。症状が重くなると、皮膚の色が変わり、皮膚潰瘍を形成する場合もあります。下肢静脈瘤は良性の疾患であり、急激に悪化することはなく、命に危険はありません。当院では、静脈エコーで検査した後、各患者に最適な治療を提供しています。

リンパ浮腫

がんの治療後に手足のむくみが生じ、リンパ浮腫と診断される患者がいます。現在のところ確立された予防法はありませんが、スキンケアやストッキングによる圧迫が一般的な治療となっています。しかし、これらの方法では改善しない場合、リンパ管-静脈吻合術を実施してむくみの軽減を図っています。

下肢の難治性創傷

糖尿病や末梢動脈疾患などにより下肢に治りにくい傷を持つ患者が増加しており、放置すると下肢切断に至る可能性があります。こうした患者は複数の疾患を抱えていることが一般的であり、単一の診療科では治療が難しく、各診療科の連携が重要です。当院では、循環器内科、糖尿病内分泌内科、腎臓内科、緩和ケア内科など、各診療科と協力して患者の歩行を守ることを優先し、治療に取り組んでいます。

眼瞼下垂症

眼瞼下垂症になると、まぶたが開きにくくなり、視野が制限され、眠たそうな印象を与えることがあります。また、二重の幅が広がり、眉毛を上げて物を見るなど、容貌の変化が生じます。まぶたが下垂すると、まぶたを持ち上げる筋肉がより強く緊張し、額や頭、首から肩にかけての筋肉も連動して緊張します。これにより頭痛や肩こりが起こることがあります。当院では、まぶたを開きやすくするだけでなく、容貌や眼瞼形態の左右差にも配慮して手術を行っています。さらに、眼瞼内反症、眼瞼外反症などの眼瞼変性疾患に対しても手術を行っています。

乳房再建手術

乳がん手術によって損なわれた乳房を元の形に近づけるために行う手術です。乳腺外科と協力して治療を行っています。乳房再建手術には、患者さん自身の体組織を移植する方法と、人工物を挿入する方法の2つがあります。当院では、患者様の希望に応じて自家組織再建と乳房インプラントの両方の再建手術に対応しています。

その他

顔面神経麻痺や陥入爪・巻き爪などの形成手術も行っています。形成外科で扱う疾患については、日本形成外科学会のホームページでも詳しく説明されていますので、どうぞご参照ください。

日本形成外科学会ホームページ

形成外科治療のほとんどは健康保険の適用範囲内で受けることができます。当院では健康保険の適用対象外となる美容外科手術は行っておりません。また、他院での美容外科手術後に生じた合併症や後遺症に対する対応も行っておりません。

  • おぐま たかし

    小熊 孝

    平成13年 卒

    役職

    部長

    専門分野

    形成外科一般、特に創傷外科、皮膚腫瘍外科、

    こどもの形成外科、顔面の形成外科

    資格

    日本専門医機構 形成外科専門医・指導医 

    日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医

    日本創傷外科学会専門医

    日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント使用責任医師

    臨床研修指導医

  • ひらい えり

    平位 恵梨

    平成27年 卒

    役職

    副医長

    専門分野

    形成外科一般、特にリンパ浮腫、下肢静脈瘤

    資格

    日本専門医機構 形成外科専門医

    下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医

  • ぶま くるみ

    武馬 胡桃

    令和3年 卒

    役職

    専攻医

    専門分野

    形成外科一般

    資格

    日本静脈学会弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

  • のむら ただし

    野村 正

    平成9年 卒

    役職

    非常勤医師

診察室 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
112 1・3・5週
午前:交替
121 午前:小熊
午後:平位
午前:交替 午前:平位
午後:小熊

午前:小熊

1・3週
午後:野村

午前:平位

形成外科新患者数

   

 

年間の麻酔別手術手技数 (2023年)

入院 外来
全身麻酔での手技数 165 165
腰麻・伝達麻酔での手技数 5 2 7
局所麻酔・その他での手技数 37 255 292
  • 中央手術部での実施分
  • 他診療科との合同手術を含む

受診について

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