神戸西地域の中核病院として、女性の生涯にわたってのさまざまな悩みに応える診療を目標にしています。また、地域の患者さんに、一次診療から高度専門医療にまで対応できる体制下で、良質で安心と信頼の得られる医療の提供を目指しています。特に、周産期医療、良性腫瘍の低侵襲治療、悪性腫瘍の集学的治療に力を入れています。病院全体として、クリニカルパスに積極的に取り組んでおり、産婦人科では8割以上の患者さんを対象にパスを使用し、明確な入院管理を図っています。
当院産婦人科は、主に手術を必要とする急性期・重症の患者さんの診療及び分娩を行っております。婦人科領域の下記症状につきましては、まずお住まいの近くのクリニック等を受診してください。
ご理解とご協力を御願い申し上げます。
外来受診者数を下記に示します。地域の医療機関からはインターネット・ファックスでの初診予約が可能です。再診は原則的には時間予約制です。予約外受診も可能ですが待ち時間が長くなることが多くなるので、時間に余裕をもってお越しください。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|---|---|---|
総患者数 | 26,038 | 23,593 | 20,154 | 19,454 | 18,559 |
1日あたり 患者数 |
106.3 | 98.3 | 82.9 | 80.4 | 76.4 |
特殊外来について説明します。当院では子宮筋腫や卵管水腫の手術を要す方以外の不妊治療は行っていません。必要とする場合は専門施設を紹介しています。妊婦健診時には超音波検査を実施していますが、別枠で超音波外来を設けており、妊娠30週頃の全妊婦さんを対象に胎児の奇形の有無などの詳しいスクリーニング検査を行っています。また、必要に応じて胎児心臓超音波検査を小児科の心臓専門医が実施することもあります。ご希望により、4D装置を用いた胎児の撮影を行なっています(自費)。助産師外来は、妊娠経過中に一度、全妊婦さんを対象に、妊娠15~19週の時期に病棟助産師が妊婦さんから分娩に対する希望(バースプラン)の聴取と個別指導、乳首のチェックを行っています。当院で出産された褥婦さんを対象に母乳相談、電話訪問、2週間検診の導入など退院後のフォローも力を入れて行っています。
当院で取り扱う分娩数は年間約400件です。現在分娩数の制限は行っていません。
総合病院であるため、40歳を越える高齢初産、糖尿病、甲状腺機能異常、膠原病、血液疾患、喘息、不整脈、100kgを越える肥満といった内科合併症を有する妊婦さんが多いのが特徴ですが、自然分娩が基本で、助産師を中心としたバースプランに沿った分娩を目指しています。積極的な計画分娩や無痛分娩は行っていません。双胎、既往帝切妊婦(前回の帝切を当院で実施している妊婦)も可能な限り経膣分娩を目指していましたが、最近ではこれらの妊婦さんも帝王切開を選択されることが多くなり、平成27年度からは結果として帝王切開率は30%を越えています。
夫立ち会い分娩(約70%)を実施しています。ご主人には、安産教室の受講をお勧めしています。母乳栄養確立のため、分娩直後から早期母児接触と乳頭吸啜を開始し、ご希望があれば10時~16時は母子同室を行い、母乳指導(SMC)を積極的に推進しています。新生児は全て小児科医が管理しています。おおよそ妊娠32週以後の新生児は当院で対応可能です。母体搬送は小児科医との連携のもとで可能な限り受け入れる様に努めており、平成27年度より、地域医療機関と連携して妊娠34週以降の妊婦の母体搬送を受け入れています。平成12年より臍帯血バンクに協力しています(御希望者のみ)。
日本周産期新生児学会の新生児蘇生法(NCPR)講習会「専門コース」を平成24年度より院内で開催して、周産期センターで働く産婦人科医、小児科医、助産師、看護師の全員が資格を取得しています。
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|---|
分娩件数 | 564 | 462 | 434 | 371 | 324 |
帝王切開 | 187 | 176 | 155 | 140 | 128 |
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
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手術総数 (含産科手術) |
726 | 731 | 669 | 670 | 674 |
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | |
悪性腫瘍手術 | 62 | 65 | 60 | 40 | 47 |
腹腔鏡下子宮全摘手術(TLH) | 37 | 38 | 53 | 28 | 70 |
経膣的腹腔鏡下子宮全摘手術(vNOTES) | ー |
ー |
ー | 2 | 17 |
子宮脱手術 | 27 | 15 | 18 | 11 | 18 |
子宮鏡手術 | 20 | 25 | 18 | 24 | 37 |
年間手術件数(産科手術を含む)は約600~700件です。悪性腫瘍手術は年間50件前後です。婦人科の症例は毎週術前にカンファレンスを行い、症例を検討して治療方針を決めています。悪性腫瘍などでは子宮や卵巣外に進行した腫瘍をできるだけ残存が無いように摘出するために、消化器外科、泌尿器科にも協力を依頼して予後の向上を目指しています。令和5年度の新規がん登録者数は子宮頸部8人、子宮体部20人、卵巣・腹膜19人でした。当科ではがん患者さんには病名告知を原則とし、婦人科だけでなく腫瘍内科医や緩和ケア内科医、薬剤部とも相談しつつ手術、放射線、化学療法などの治療方法を検討し、説明と同意を得ながら進めていく医療を心がけています。腫瘍の治療以外にもリエゾンチーム、緩和ケアチーム、排尿ケアチーム、NSTの介入やがんリハビリテーションを行いながら精神的なケアや日常生活への復帰を目指せるようサポートできる体制となっています。 良性疾患では、患者さんのQOLを考え、より低侵襲な腹腔鏡や膣式手術(子宮脱手術)を行うようにしています。令和4年10月より腹部に創のない経腟的腹腔鏡下子宮全摘手術(vNOTES)を導入しました。腹腔鏡手術では、良性腫瘍(子宮筋腫や腺筋症、卵巣腫瘍)や早期の子宮体癌の子宮全摘出に加え子宮筋腫核出、妊娠合併の卵巣嚢腫も積極的に行っています。
さはら ゆみこ
佐原 裕美子
平成5年 卒
役職 |
部長 |
---|---|
専門分野 |
婦人科腫瘍 |
資格 |
日本産婦人科学会専門医 指導医 |
こんだ えり
近田 恵里
平成12年 卒
役職 |
医長 |
---|---|
専門分野 |
婦人科腫瘍 |
資格 |
日本産婦人科学会専門医 指導医 日本がん治療認定医機構治療認定医 |
もりかみ さとこ
森上 聡子
平成20年 卒
役職 |
医長 |
---|---|
専門分野 |
周産期医療 |
資格 |
日本産婦人科学会専門医 |
こぎく あい
小菊 愛
平成21年 卒
役職 |
医長 |
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専門分野 |
婦人科腫瘍 |
資格 |
日本産婦人科学会専門医 指導医 |
べっく あやこ
別宮 史子
平成31年 卒
役職 |
医員 |
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専門分野 |
産婦人科 |
たけうち やすひと
竹内 康人
昭和56年 卒
役職 |
非常勤医師 |
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はまだ かずま
濱田 一磨
令和2年 卒
役職 |
専攻医 |
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専門分野 |
産婦人科 一般 |
資格 |
新生児蘇生法「専門」コース 修了 緩和ケア講習会 修了 |
いちみや もとな
一宮 素奈
令和3年 卒
役職 |
専攻医 |
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診察室 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 |
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511 |
AM 別宮 PM 濱田 |
佐原 | 竹内 |
AM 交替 |
PM 一宮 |
512 | 別宮 |
AM 濱田 PM 小菊 |
AM 一宮 PM 森上 |
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513 | 竹内 | 森上 | 近田 | 小菊 |
午前 9:00-13:00 午後 13:00-17:00
当院産婦人科は、主に手術を必要とする急性期・重症の患者さんの診療及び分娩を行っております。婦人科領域の下記症状につきましては、まずお住まいの近くのクリニック等を受診してください。
ご理解とご協力を御願い申し上げます。
当院産婦人科は、主に手術を必要とする急性期・重症の患者さんの診療及び分娩を行っております。婦人科領域の下記症状につきましては、まずお住まいの近くのクリニック等を受診してください。
ご理解とご協力を御願い申し上げます。