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小児科

小児科

ご挨拶

当院は神戸西地域の中核病院です。急性疾患はもとより、幅広い分野の専門性のある慢性疾患にも対応しています。出生前の胎児から中学生までを診療対象としています。また、小児の健全な成長を医療面から支援することを目的として、育児支援、病気の予防に対する予防接種なども業務としています。

診療内容

1.外来診療

一般外来は午前中に医師2名が診療に当たっています。

小児科は全般を広い範囲にわたって診る、そして家族を支援する総合的な診療科です。患者さんの年齢は新生児から思春期に至るまで、疾患によっては胎児や成人にも対応しています。お子さんの健やかな発達と発育が促されるよう、スタッフ一同が協働して安心な医療を提供しています。当日の外来受付時間は午前845分から1145分まで、小児科医2名が診療にあたっています。急病の多い小児科では、予約がなくても受診できますが、厚労省の規約により紹介状なしの初診には一定額が加算されます。平日の12時から17時までの時間帯も、救急受診、および紹介状ご持参の患者さんの診療にあたっています。
令和5年度の外来のべ患者数は17,639人、そのうち救急外来受診者数は5,430人でした。

専門外来を午後に行っています。

1.アレルギー外来

堀医師…月曜日(14時~16時30分)、木曜日(15時30分~16時30分)
松原医師…木曜日(14時~16時30分)

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、等のアレルギー疾患全般についての診断と治療を行なっています。食物アレルギーに対しては食物経口負荷試験を日帰り入院で積極的に行っています。負荷試験結果を基に、除去食の必要性や日常摂取できる食事量の相談、エピペンの必要性の判断をしています。また、アトピー性皮膚炎においては外用薬やスキンケア指導を、喘息の長期管理においては正しい吸入指導を、行っています。スギ花粉症、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎に対しては、対象者(概ね5才以上)にスギ花粉エキス、ダニエキスを用いた舌下免疫療法を行っています。

当院の食物経口負荷試験とエピペン処方の状況を説明します。

エピペン処方本数について

原則として予約制ですので、受診希望の方は、午前中の一般外来を受診のうえご相談ください。他院の受診歴や検査既往歴がある場合には、受診元の医療機関からご紹介いただくか、または、検査結果をご持参いただければ診療に役立ちます。

2.慢性疾患外来

松原医師…月曜日(14時~16時30分)

小児の血液・腫瘍疾患の治療や経過観察と、喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、低身長などの慢性疾患の精査と治療を行っています。低身長の精査をご希望の方は、以下のリンク先をご覧ください。原則として予約制ですが、病状の変化がある場合には、日程変更や当日診療が適宜可能です。

低身長について

川崎医師…金曜日(14時~16時30分)

小児のネフローゼ症候群や紫斑病性腎炎等の腎疾患を主分野としながら、喘息、食物アレルギー、低身長、起立性調節障害、小児肥満等、慢性経過をたどる疾患について幅広く診療を行っています。原則として予約制です。

3.乳児健診

医師は交代…火曜日(14時~14時30分)

当院で生まれた乳幼児の健診と育児相談を行います。対象は1ヵ月健診と9ヵ月健診ですが、必要があれば、それ以外の時期でも経過を診ます。他院から紹介された方も受け付けますので、できれば受診前に電話でご相談ください。

4.小児神経外来

岩田医師…水曜日(14時~16時30分)

小児の神経疾患全般を対象としています。原則として予約制です。当科を受診している方に限り、当日時間内の申し込みでも受診できます。

小児神経外来について
5.未熟児外来

磯目医師…水曜日(14時~16時30分)

当院で出生された出生体重の小さな赤ちゃんや早産の赤ちゃんを中心とした発育、発達面の診療を行っています。原則として予約制となっています。当院以外の病院で出生した赤ちゃんについても同様の診療をしていますので、できれば受診前に電話でご相談ください。

未熟児外来について
6.心臓外来

平海医師…金曜日(14時~16時30分)

小児の循環器疾患の診療を行っています。主に、先天性心疾患、不整脈、川崎病の合併症、心筋症の診療をしています。運動負荷心電図も実施可能です。必要に応じて診察室内での心エコー検査も実施可能です。患者支援センターを経由した初診も受け付けています。

小児科 心臓外来について
7.予防接種

医師は交代…木曜日(13時30分~14時00分)

五種混合、二種混合(ジフテリア破傷風混合トキソイド)、MR(麻疹、風疹)、15価肺炎球菌、Hib (インフルエンザ菌タイプb)、おたふくかぜ、水ぼうそう、B型肝炎、BCG、日本脳炎、子宮頸がんワクチン、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体(シナジス、ベイフォータス)、インフルエンザの予防接種を行っています。BCGと日本脳炎、子宮頸がんワクチン、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体(シナジス、ベイフォータス)は、事前の予約が必要です。それ以外のワクチンの予約は不要です。当日にお申し込みください。健康保険証、ワクチン接種助成券、母子健康手帳を持参してください。

2.救急対応

当院では小児の救急医療に力を注いでいます。連日17時から24時まで救急外来で診療が可能になっています。

救急外来では、看護師によるトリアージシステムを取り入れて、緊急性が高い病気のこどもたちに迅速で適切な対応を行う体制を整えています。

救急患者数と救急車受け入れ台数の変遷表

R1年度 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度
救急外来受診者数 6,356 2,383 3,574 4,408 5,430
救急車搬入数 671 349 506 778 1,065

令和5年度は新型コロナウイルス感染対策が緩和されたため、さまざまな感染性疾患が再興しました。これに伴い、救急外来受診者数がコロナ禍以前の水準近くまで戻りました。さらに令和5年度の救急車搬入数は神戸西地域のみならず、明石市、播磨地区のいずれの地域からも増加し、開院以来過去最高数を記録しました。

施設認定

    • 日本小児科学会認定新専門医制度基幹病院
    • 日本周産期・新生児医学会指定認定施設
    • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医準教育研修施設
    • 日本感染症学会認定施設
    • 日本血液学会専門研修施設
    • 日本小児がん拠点病院連携施設

診療科の特徴

スタッフの紹介写真
  • 小児の内科疾患全般にわたって幅広く診療しています。急性の疾患はもとより、幅広い分野の慢性疾患、さらに低身長、健診後の精密検査(尿の異常や心疾患)まで、何でもご相談ください。
  • 分野別の専門外来を行っています。小児科医は子どもについての広い医療知識の上に、それぞれが専門分野をもっていますので、専門知識を生かした特殊外来を行っています。詳細は診療内容の項をご参照ください。
  • 救急医療を積極的に行っています。連日17時から24時までの救急診療を実施しています。毎週土曜日の17時から翌朝9時と、毎月第2、第3週の水曜日の小児二次輪番を担当しています。
  • 当院の産科で出生した新生児の診療に当たっています。産科との緊密な連携によって、治療の必要な新生児には、出生直後から小児科医が新生児の診療に当っています。妊娠32週以降を目安に母体搬送を受け入れています。
  • 平成29年度から開始された新専門医制度において基幹病院に認定されています。

診療科トピックス

  • アレルギー外来では、食物アレルギーについて、「食物アレルギー診療ガイドライン2021」に基づいた診断、治療を行っています。食物経口負荷試験については、年間200例程度実施しています。負荷試験は、年齢やアナフィラキシーの既往、また、血液検査結果などをもとに、日帰り入院で実施しています。
    スギ花粉症、もしくはダニによるアレルギー性鼻炎を対象(概ね5才以上)とした舌下免疫療法を実施しています。
  • 小児神経では、小児の神経疾患全般を扱っています。脳波検査やCT、MRIなどの画像診断を駆使して診療を行っています。また、てんかんの診断では、発作型の診断が困難な場合には、入院していただいて長時間脳波検査を行なっています。この方法では、発作の様子と脳波の波形を比較することで正確な診断を下すことができます。
  • 比較的まれな小児血液疾患である血小板減少性紫斑病や自己免疫性好中球減少症の治療経験が豊富です。自己免疫性好中球減少症については、他施設研究室の測定協力により、抗好中球抗体の有無による正確な診断が可能です。
  • 低身長の患者さんについては、成長ホルモン負荷試験などを含めて積極的に精査を行っています。成長ホルモン分泌不全性低身長やSGA性低身長の診断と治療経験が豊富です。
  • 感染症については、日本感染症学会指導医やInfection control doctorが小児科医のスタッフ内にいます。幅広く感染症の診断と治療が可能です。また、国立感染症研究所との交流により、肺炎球菌、B群レンサ球菌、インフルエンザ菌、サルモネラ菌の血清型についても詳細な検査が可能になっています。
  • 小児科医(磯目医師)が、病院全体の感染症管理責任者です。感染対策を徹底しながら診断や治療に尽力しています。
  • 令和6年4月から循環器領域が専門のスタッフが2人に増加しました。先天性心疾患、川崎病の合併症、不整脈の診察等の循環器疾患が常時対応可能になりました。学校心電図検診で検査が必要な場合や、新生児、乳児の心疾患に対応し超音波検査、心電図検査などで迅速に診断し方針を決定しています。不整脈疾患に関しては運動負荷心電図や24時間心電図を行いさらに詳細に診断し、方針をご説明できるようにしています。胎児期の先天性心疾患に関しても、積極的に診断しています。
  • 心臓超音波検査(平海医師、青田医師)、腹部超音波検査(山口医師)により、正確な超音波診断が常時可能になっています。
  • 乳児血管腫に対するプロプラノロール塩酸塩シロップを用いた治療を積極的に行っています。平成30年から令和5年までに50症例以上の治療経験があります。治療開始時は、短期間(6日)入院しています。近隣皮膚科や当院皮膚科と協同して治療方針を決定しています。
  • まつばら こうさく

    松原 康策

    昭和60年 卒

    役職

    部長

    専門分野

    小児科一般
    小児血液
    小児感染症
    小児アレルギー

    資格

    京都大学医学部臨床教授
    日本小児科学会専門医・指導医
    日本血液学会認定医・指導医
    日本感染症学会専門医・指導医
    日本小児血液・がん学会専門医・指導医
    日本周産期・新生児医学会暫定指導医

  • ひらうみ よしみ

    平海 良美

    平成5年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児循環器

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医
    日本小児循環器病学会専門医
    日本循環器学会専門医
    胎児心エコー認証医

  • やまぐち よしみち

    山口 善道

    平成11年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児放射線
    小児救急

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医

  • いわた あや

    岩田 あや

    平成15年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児神経

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医
    日本周産期・新生児医学会認定新生児蘇生法インストラクター

  • ほり まさゆき

    堀 雅之

    平成17年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児アレルギー

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医
    日本アレルギー学会専門医・暫定指導医

  • いそめ けんいち

    磯目 賢一

    平成17年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児感染症

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医
    日本感染症学会専門医
    日本周産期・新生児医学会認定新生児蘇生法インストラクター
    Infection Control Doctor

  • あおた ちえ

    青田 千恵

    平成18年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児循環器

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医

  • かわさき ゆう

    川﨑 悠

    平成20年 卒

    役職

    医長

    専門分野

    小児科一般
    小児腎臓

    資格

    日本小児科学会専門医・指導医
    日本周産期・新生児医学会認定新生児蘇生法インストラクター

  • ないとう あきよし

    内藤 昭嘉

    平成23年 卒

    役職

    副医長

    専門分野

    小児科一般

    資格

    日本小児科学会専門医

  • きん かや

    金 伽耶

    平成25年 卒

    役職

    副医長

    専門分野

    小児一般

    小児アレルギー

    資格

    日本小児科学会専門医

    日本アレルギー学会専門医

  • なかた ふみお

    仲田 文雄

    令和3年 卒

    役職

    専攻医

    専門分野

    小児科一般

  • くぼ もえか

    久保 萌加

    令和4年 卒

    役職

    専攻医

    専門分野

    小児科一般

  • いねなが ゆうい

    稲永 優医

    令和4年 卒

    役職

    専攻医

診療室 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
(午前診) 411 山口 松原 川﨑 岩田
413 平海 青田

久保

内藤 仲田

(午後)
専門外来

411 アレルギー外来
(堀)
乳児健診
(交替)
小児神経 外来
(岩田)
アレルギー外来
(松原)
心臓外来
(平海)
413 慢性疾患外来1
(松原)
乳児健診
(交替)
未熟児外来
(磯目)
予防接種
(交替)13:30~14:00
アレルギー外来
(堀)15:00~16:30
慢性疾患外来2
(川﨑)

※アレルギー外来、慢性疾患外来1・2、未熟児外来、小児神経外来は原則予約制となってます。

※専門外来の詳細はこちら

入院診療

小児病棟、入院患者疾患別頻度

小児病棟は6階西病棟にあります。ベッド数は23床です。小児年齢(0歳から概ね15歳)の患者さんが入院しています。令和5年度の入院総数は1,244名でした。主な疾患の分布と過去5年間の推移を下記の表に示します。

令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
分類 疾患(主病名) 症例数 症例数 症例数 症例数 症例数
感染症
肺炎 146 22 37 61 133
気管支炎 79 11 83 78 125
胃腸炎 88 65 64 61 60
尿路感染症 37 37 34 22 23
扁桃炎 8 8 13 16 14
リンパ節炎 19 11 10 8 16
無菌性髄膜炎 18 2 0 2 9
肺炎球菌菌血症 4 3 2 0 2
黄色ブドウ球菌菌血症 2 2 2 0 0
GBS菌血症 1 1 0 1 1
サルモネラ菌血症 0 0 2 1 0
化膿性関節炎・骨髄炎・筋炎 1 2 2 0 1
百日咳 2 0 0 0 0
中耳炎・副鼻腔炎 7 2 5 5 8
蜂窩織炎・伝染性膿痂疹・SSSS 11 7 7 9 25
COVID-19 0 0 8 8 14
呼吸器
喘息 127 46 76 98 104
細気管支炎 40 0 35 43 47
クループ 5 3 8 8 14
アレルギー
食物経口負荷試験 183 192 171 152 158
食物蛋白誘発胃腸炎 0 2 2 23 29
薬剤アレルギー 3 1 0 1 5
アナフィラキシー(食物、薬物) 15 8 7 8 7
神経
熱性けいれん(単純型・複雑型) 96 44 32 53 79
熱性・無熱けいれん重積 16 5 9 9 14
てんかん・無熱性けいれん 16 23 15 13 14
胃腸炎関連けいれん 2 1 2 5 3
急性脳症(疑い含む) 4 0 1 1 2
小脳失調 2 2 1 0 2
反復発作性運動失調症 0 0 1 0 0
循環器
起立性調節障害 0 2 0 0 0
肺動脈狭窄 0 1 0 0 0
心筋炎 0 1 0 0 0
肺動脈血栓症+プロテインS欠乏症 0 0 1 0 0
肺高血圧症 0 0 1 0 0
不整脈(WPW症候群、QT延長症候群、上室性頻拍) 0 0 1 0 2
血液・血管腫
免疫性血小板減少性紫斑病 3 3 1 2 5
血球貪食症候群・感染性血球減少 1 3 2 2 1
球状赤血球症 2 0 1 2 1
自己免疫性好中球減少症 3 1 0 1 0
先天性好中球減少症 1 1 1 1 2
LA陽性低プロトロンビン血症 0 0 0 0 1
乳児血管腫 11 13 17 11 14
内分泌
低身長(成長ホルモン分泌刺激試験、等) 22 15 19 20 25
SGA性低身長 3 2 3 5

1

思春期遅発症 0 1 1 0 0
甲状腺機能低下症 0 0 1 0 0
甲状腺機能亢進症 1 1 0 0 1
1型糖尿病 3 2 4 5 7
2型糖尿病 1 2 0 1 1
膠原病・リウマチ
川崎病 45 34 43 53 64
IgA血管炎 13 13 6 5 10
腸管ベーチェット病 0 1 2 1 1
クローン病 0 0 0 1 1
多系統炎症症候群 (MIS-C) 0 0 0 3 2
若年性特発性関節炎 0 1 2 0 2
SLE 0 1 1 0 0
特発性肺ヘモジデローシス 0 0 1 0 0
PFAPA症候群、周期性発熱症候群 0 1 1 2 0
若年性皮膚筋炎 0 0 1 0 0
代謝、電解質異常
ケトン血性低血糖 14 9 6 11 17
周期性嘔吐症 0 0 1 4 2
生体防御・免疫
先天性/周期性好中球減少症 1 1 0 1 2
多発脾膿瘍+肺低形成 0 1 0 0 0
WHIM症候群 1 0 0 0 0
腎・泌尿器
糸球体腎炎 2 1 1 0 3
水腎症 0 1 0 0 0
紫斑病性腎炎 1 0 0 0 0
ネフローゼ症候群 4 3 2 2 3
消化器
虫垂炎(小児科的治療) 0 2 2 2 0
肥厚性幽門狭窄症 1 1 3 0 0
内ヘルニア 0 1 0 0 0
横隔膜ヘルニア 0 1 0 0 0
胆石症 0 1 0 0 0
好酸球性胃腸炎 0 0 2 0 0
胆のう捻転 1 0 0 0 0
急性膵炎 1 2 0 0 0
精神
摂食障害 2 3 1 0 0
身体表現性障害 5 0 2 1 1
解離障害 0 0 0 0 0
養育不安 0 1 1 0 1
救急・事故
腸重積 13 13 7 10 7
外傷性クモ膜下出血 0 1 0 0 0
やけど 0 1 0 0 0
溺水・高所からの墜落 0 2 0 0 0
熱中症・うつ熱 2 2 2 0 2
予防接種副反応 4 3 4 3 3
虐待(疑い) 0 0 4 2 3
異物誤飲 7 8 4 3 5
総数(その他を含む) 1,378 734 945 960 1243

新生児・未熟児センター

新生児未熟児センターは6階東病棟にあります。周産期に携る全ての職員が原則、新生児蘇生法講習を受講しています。令和5年度の出生数は335名で、このうちなんらかの理由で入院した新生児は173名でした。主な疾患の内訳を表に示します。主病名のみを記載しています。ハイリスク分娩の増加に伴い、小児科で管理する新生児の割合が増加しています。人工呼吸器を用いた治療も実施しています。

新生児 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
疾患名 症例数 症例数 症例数 症例数 症例数
早産児 59 48 52 40 29
在胎33週以下の早期早産児(再掲) 9 7 5 5 2
在胎34-36週の後期早産児(再掲) 49 41 47 35 27
低出生体重児(早産児との重複含む) 87 75 75 66 54
超低出生体重児・極低出生体重児(再掲) 3 1 1 1 0
呼吸窮迫症候群、新生児一過性多呼吸 34 21 25 15 19
大量羊水吸引症候群 2 1 0 2 1
無呼吸発作 1 2 4 1 3
気胸 0 1 1 3 2
人工呼吸器装着 (DPAPも含む) 8 9 17 10 10
新生児仮死 7 6 8 9 8
新生児黄疸 7 12 7 4 10
先天奇形(心奇形を除く)
先天性水腎症 3 6 4 7 6
鎖肛・肛門位置異常 1 0 1 0 0
多指(趾)合指(趾)症 1 3 4 2 0
尿道下裂 1 1 1 0 0
先天性胆道拡張症 0 1 0 0 0
総胆管嚢腫 0 0 0 0 0
21トリソミー 0 0 2 2 0
多嚢胞性異形成腎 0 0 1 0 0
口蓋裂 0 0 0 1 0
心奇形(合計) 9 8 16 9 9
VSD 3 3 9 6 5
ASD 0 0 0 1 2
Co/A 0 1 1 1 0
Co/A+VSD 0 1 1 0 0
PDA 3 1 2 0 0
不整脈 2 0 2 1 1
MR 1 1 1 1 0
AS、AR 0 0 0 0 0
PDA胎内閉鎖 0 1 0 0 0
DORV、VSD 0 0 0 0 0
心臓腫瘤 0 0 0 0 1
母体合併症
糖尿病母体よりの出生児 4 6 5 7 6
甲状腺機能異常の母体からの出生 2 1 0 6 2
ITP母体よりの出生児 1 5 2 1 2
球状赤血球症母体からの出生 0 0 1 0 1
B型肝炎垂直感染予防 2 2 0 1 0
SLE母体からの出生児 0 0 2 0 2
シェーグレン症候群母体からの出生 0 0 5 0 0
精神科疾患、薬物離脱症候群 5 5 4 4 1
新生児細菌感染症 1 3 1 1 1
COVID-19母体からの出生児 0 0 2 11 1
先天性トキソプラズマ症疑い 1 0 0 0 0
先天性梅毒疑い 1 1 0 0 0
双胎 18組 14組 18組 10組 10組
総数 170 173 197 185 173
分娩数 576件 462件 434件 376件 322件
出生時新生児数 594人 476人 452人 385人 335人

業績

学会発表、論文発表も活発です。令和5年度には、学会発表14回、論文発表6編(このうち、国際誌3編)でした。2010年以後の論文発表を別紙に示します。

論文発表(2010-2024)

受診について

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