当科は神戸市西地域において血液専門医が常勤医として複数勤務する唯一の医療機関として血液疾患、膠原病の診療を行なっています。
特に造血器悪性腫瘍に対し、化学療法、放射線療法を症例に応じて施行し、完全寛解率および長期生存率の向上、さらには治癒を目標としています。また診療にあたっては患者さんの人権を尊重し、十分なインフォームドコンセントの後に治療方針を決定し、そして患者さんのQOL(生活の質)を常に念頭に置き、適切な医療を適切な場所で行えるような診療を心がけています。
当科の外来は血液部門が2階外来受付1番で毎日、免疫部門が3階外来受付6番で火曜日、金曜日となっています。
1日の平均患者数は約80人、新患数は平均4~5人です。新患の患者さんは医療機関からの事前紹介予約が待ち時間が少なくてすみますが、当日予約の患者さんもお受けいたします。
入院患者数は平均25~26人で、その大半は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の血液悪性疾患で占め、その他は骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの血液疾患です。尚膠原病(関節リウマチ、全身性エリトマトーデスなど)の場合は急性期及び増悪期を除けば、大半は外来治療が可能な事から膠原病患者さん用のベッド枠は1~2床のみで、当科の入院患者数の状況によっては近隣の病院を紹介させていただく場合もあります。
血液悪性疾患に対する化学療法は日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドラインに基づいて施行し、良好な治療成績が得られています。
分子標的薬や抗体療法などの新しい治療を積極的に取入れるように努力しております。
また2019年に難治性の悪性リンパ腫、急性白血病の救援療法として保険適応となった、 CAR-T療法の対象となる患者さんは神戸市立中央市民病院、兵庫医科大学付属病院へ積極的に紹介させていただいています。
同種幹細胞移植や細胞免疫療法など高度先進医療が必要な場合は、神戸市立中央市民病院、神戸大学附属病院を主な紹介先とし、また近隣の移植を実施している施設とも提携し適切に行えるように配慮しています。
日本血液学会 研修認定施設
血液疾患とリウマチ・膠原病の診断と治療。
白血球、赤血球、血小板の異常、リンパ節腫脹、出血傾向、関節痛などの病態に対応します。
主な疾患は、各種貧血、悪性リンパ腫、白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、特発性血小板減少性紫斑病、骨髄増殖性腫瘍(真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症)関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、ベーチェット病等です。
しんざと いさく
新里 偉咲
平成3年 卒
役職 |
免疫血液内科部長 がん総合診療部部長 外来化学療法センター長 |
---|---|
専門分野 |
血液内科一般 |
資格 |
日本内科学会 認定医・総合内科専門医 日本血液学会 専門医・指導医 がん治療認定医 緩和ケア研修会終了 |
やまもと かずよ
山本 和代
平成17年 卒
役職 |
医長 |
---|---|
専門分野 |
血液腫瘍学 |
資格 |
日本内科学会認定医 総合内科専門医 緩和ケア研修会終了 |
はしもと あきこ
橋本 朗子
平成18年 卒
役職 |
医長 |
---|---|
専門分野 |
血液内科一般 |
資格 |
日本内科学会内科認定医 日本血液学会 専門医・指導医 がん治療認定医 緩和ケア研修会終了 |
すえき ゆき
末木 佑季
平成19年 卒
役職 |
医長 |
---|---|
専門分野 |
血液内科一般 |
資格 |
日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 緩和ケア研修会終了 |
いもと ひろはる
井本 寛東
平成25年 卒
役職 |
副医長 |
---|---|
専門分野 |
血液内科 総合内科 |
資格 |
日本内科学会認定内科医 日本血液学会認定専門医 総合内科専門医 JMECCインストラクター ICLSインストラクター 日本臨床栄養代謝学会NST医師 緩和ケア研修会終了 |
おおにし あきら
大西 輝
平成17年 卒
役職 |
非常勤医師 |
---|
いちかわ しんや
市川 晋也
平成26年 卒
役職 |
非常勤医師 |
---|
診療室 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 |
---|---|---|---|---|---|
125 |
午前:交替 午後:橋本 |
末木 | 新里 | 井本 | 山本 |
112 | 午前:橋本 | ||||
113 | 午後:交替 | ||||
604 | 大西 | ||||
602 | 市川 |
※ リウマチ、膠原病等、自己免疫疾患系の診察は、火・金のみです。